「娑婆」と「現世」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「娑婆」と「現世」の違いとは? 言葉の違い【2語】

現在ここにある世界を示す言葉には「娑婆」「現世」があります。

この記事では、「娑婆」「現世」の違いを分かりやすく説明していきます。

「娑婆」とは?

「娑婆」「しゃば」と読む言葉であり、こちらは元々仏教用語として使われていました。

仏教用語における「娑婆」は煩悩や苦悩が多いこの世や世界を表す言葉であり、この世界に住んでいる全ての生命である衆生を釈迦が救うとされています。

「娑婆」は仏教用語以外にもカジュアルな表現として自由な外の世界を示す時にも使うことが可能です。

この意味の「娑婆」は刑務所に入っている人や兵営に入っている人が使うことで知られています。

「現世」とは?

「現世」とは現在の世の中を表す言葉であり、こちらも元々は仏教用語として使われていました。

仏教用語では「現世」の他にも「前世」「来世」が存在しており、これらはまとめて三世と呼びます。

「現世」の類義語には「現在」「この世」があり、こちらは一般的な会話でよく使われています。

神道における「現世」の反対語には「常世」があり、こちらは神様が存在する場所として有名です。

「娑婆」と「現世」の違い

この2つはどちらも仏教用語として使われている言葉であり、それぞれ一般的な会話でも使うことが可能です。

外の自由な世界を表す意味の「娑婆」はカタカナ語の「シャバ」という使い方も有名です。

「娑婆」の例文

・『一年ぶりに兵営から出てきた兵士は、娑婆のお店で色々と美味しいものを食べつくしました』
・『娑婆は元々仏教の用語であり、そこには煩悩や苦悩が溢れていると定められています』

「現世」の例文

・『現世に生まれた人間には前世があるのだろうか、という疑問をいつも考えています』
・『現世はとても辛いので、来世に期待しています』

まとめ

「娑婆」「現世」は仏教用語として使われており、現在ここにある世界を示す時に使います。

刑務所や兵営の外を表す時にも「娑婆」は使われています。

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