「大変でしたね」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「大変でしたね」とは? ビジネス用語

相手が置かれている状況などを聞き、それについて感想を述べる場面はビジネスシーンでもよくあります。

「大変でしたね」もその一例として使われる表現であり、これより解説したいと思います。

「大変でしたね」とは?

割とわかりやすい言葉ではありますが、「大変」の意味から確認しておきましょう。

「大変」とは、「とても」のような「程度を強調」する意味と、「一大事」という「悪い意味で大きな出来事」という意味、更には「困難な状況」のような意味がある言葉です。

このフレーズでは、「困難な状況」を指して使用されています。

次に「でしたね」は、丁寧な断定表現の助動詞「です」の連用形「でし」に、過去や完了の助動詞「た」の連体形、そして文末や文節の終わりに付いて、同意を求めたり確認を求めたりする意味のある終助詞「ね」が合体した形になっています。

この場合は、相手を気遣って「大変」と発している表現ですので、同意を求めている意味合いでの使用です。

以上のことから「大変でしたね」とは、「困難な状況だったようですね」という、相手への配慮を表すためのフレーズと言えるでしょう。

「大変でしたね」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

相手の近況や状況を聞いて、過去にあった困難な状況について同情の反応を示すために用います。

また、丁寧な表現ではありますが、その中ではかなりカジュアルな言葉遣いであって、「上から目線」の姿勢とも取られかねない表現と言えます。

よって、かなり親しい間柄以外ではビジネスにおいて成立しない表現と言えるでしょう。

具体的には、「実に大変でしたね」「それは大変でしたね」のように用い、相手に同情を示したりねぎらったりすることが出来ます。

「大変でしたね」を使った例文

それでは、上記以外に考えられる使用例を以下に挙げてみましょう ・『それはそれは大変でしたね』
単に「それは大変でしたね」というより、「それは」を繰り返すことで強い同情やねぎらいを表現出来ます。

・『思っていた以上に大変でしたね』
本人から直接状況を聞き、それに対する強い同情やねぎらいを伝える意図がある表現です。

・『それにしても大変でしたね』
こちらも、相手から話を聞いた上で、強い同情やねぎらいを伝えることが出来ます。

「大変でしたね」の類語による言い替え

相手の困難な状況に対する同情とねぎらいの意図を表現出来るかが、言い替えのポイントとなります。

・『とてもご苦労されたようですね』
「大変」「ご苦労」で言い替えています。

「とても」は使わなくても問題ありません。

・『とてもお困りだったことでしょう』
困難を「お困り」という言葉で言い替えています。

こちらも「とても」は使わなくても構いません。

・『ご苦労が偲ばれます』
「偲ばれる」「しのばれる」と読み「自然と推測出来る」という意味です。

まとめ

「大変でしたね」とは、相手の過去の苦労に対して同情やねぎらいを表す意図のあるフレーズです。

丁寧表現でありつつもかなりカジュアルな表現ですので、親しい間柄以外では使用しない方が無難と言えるでしょう。

タイトルとURLをコピーしました