この記事では、「多種多様」と「多様性」の違いを分かりやすく説明していきます。
「多種多様」とは?
「多種多様」は「たしゅたよう」と読み、「多種」+「多様」の組み合わせで成り立っている言葉です。
「多種」は「種類が多いこと」という意味で、「多様」は「多くの様相があること」という意味があるため、「多種多様」とは、「あらゆる種類や種目がある状況において様々な様子が見られること」というニュアンスの言葉といえます。
特定の条件などに制限されず、あらゆる要素が混在している様子が見られる場合に使われています。
英語圏では、「多種多様」を「diverse(ダイバース)」や「varied(ヴェアリード)」などといいます。
「多様性」
「多様性」は「たようせい」と読み、「多くの様相が見られる性質」を指す言葉です。
ある物事について、特定の定義や考え方に固執せず、様々な角度から物事を捉えることを「多様性」と表現できます。
昨今では「多様性」という言葉が注目され、英語圏でいう「diversity(ダイバーシティ)」と共によく使われています。
例えば、「社員ひとりひとりの多様性を大切にする」といったスローガンなどにもよく見られ、多くの人の話をよく聞き、それを受け入れる姿勢や、多角的に物事を捉える見方・考え方を推奨するといったニュアンスがあります。
「多種多様」と「多様性」の違い
「多種多様」と「多様性」は、どちらもさまざまな種類や性質があることを指し、多様な要素を意味する言葉です。
「多種多様」は、「多くの種類において様々な様子があること」というニュアンスがあり、「多様性」には、「多くの様相が存在する性質」というニュアンスがあります。
つまり、「多種多様」は状況を表し、「多様性」は性質を表しているといえます。
まとめ
いかがでしたか。
「多種多様」と「多様性」は、どちらも多くの要素や様子が存在することを意味する言葉ですが、「多種多様」はその様子や状況を示し、「多様性」は多面的・多角的な性質を示している言葉といえます。