「圧倒」と「圧巻」の違いとは?分かりやすく解釈

「圧倒」と「圧巻」の違いとは? 言葉の違い【2語】

 この記事では、「圧倒」「圧巻」の違いを分かりやすく説明していきます。

「圧倒」とは?

「圧倒」とは、格段に強い、遥かに上回るといった意味になる言葉です。

そのような実力差によって勝利するという解釈にもなり、「敵を圧倒した」と使うと、格段な実力差によって簡単に敵に勝利したことの表現になります。

また、段違いの衝撃とも使える言葉で、地方からから出てきた人が「都会の人の多さには圧倒された」と言った時には、これまでに見たことがないような人の数にとても衝撃を受けたことが表現されていると考えていいでしょう。

「圧巻」とは?

「圧巻」は、とても優れているという解釈になり、元は何かの一部分を指して、その中でそこが一番優れていると使う言葉ですが、現在では全体に対して使っていることも多く見られます。

そのような使い方でも間違いではなく、「圧巻の演技だった」のような使われ方がそれに当たりますが、本来の意味では、「最後の5分は圧巻の演技だった」など、どこが一番優れていたかという表現に使う為の言葉です。

語源は、中国の官吏登用試験において、一番優秀な答案(巻)が最も上に置かれたことで、上から押さえることを中国語では「圧」と使うことから、合わせて「圧巻」として、最も優れているものという意味で使われるようになった言葉です。

「圧倒」と「圧巻」の違い

「圧倒」「圧巻」の違いを、分かりやすく解説します。

「圧倒」は、格段の強さ、それによる勝利という意味になり、「圧巻」の方は、とても優れている(部分)と解釈する為、そのまま言い換え表現にはなりません。

ですが、「最後には圧倒された」は、「最後の部分は圧巻だった」と表現しても同じ意味になるように、似た使い方ができることもあります。

まとめ

「圧倒」「圧巻」は、このような意味の言葉です。

「圧倒」の段違いの衝撃という解釈は「圧巻」に近く、似ている部分もある言葉となっています。

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