何をやっても上手く行かない、どうしようもないという場面は、人生においては何度かあるのではないかと思います。
今回取り上げる「困難な状況」もそのような時に用いるフレーズであり、詳しく解説したいと思います。
「困難な状況」とは?
「困難」の意味は、「苦しむこと」や「悩み苦しむこと」、「何かを行うのが難しいこと」、「困ること」と言ったものです。
一方、「状況」は「変化する物事において、ある時の様子や有り様」または、「人や物事が置かれている環境の様子」という意味があります。
尚、「情況」と表記する場合もあり、2つの使い分けの必要性については諸説あるものの、基本的に「ほぼ同じ」扱いと考えて構いません。
以上のことから、「困難な状況」とは、「難しい様子」や「苦しい有り様」もしくは「苦しい環境の有り様」という意味になります。
「困難な状況」の使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズはあらゆる表現の中で使うことができますが、特に人や物事の置かれている状況の説明や報告の中で用いられる傾向が見られます。
例えば、経営が不況で上手く行かず、銀行からの借入金の返済が滞っている場合の銀行への説明において、「借入金の返済は、不況により困難な状況です」と言った形で使用します。
他にも、災害の状況報告で「移動手段がないため、被災者の移動は極めて困難な状況と思われます」のような使用例も考えられます。
また、「困難な状況」という形で、「(ほぼ)できそうもない」という意味合いを表現することが可能です。
「困難な状況」を使った例文や文章
それでは、上記以外に考えられる使用例を挙げてみましょう。
・『何事においても、困難な状況を克服することで人は成長する』
・『困難な状況に陥った』
・『業績回復はおそらく困難な状況です』
「困難な状況」の類語や言い替え
「困難な状況」というフレーズ全体は、「難しい場面」を意味する「難局」や、「苦しい状況」を意味する「苦境」や「逆境」など一語で言い替えることが可能です。
また、「状況」とほぼ同じ意味の「情勢」を用いた言い替えとしては、「厳しい情勢」や「難しい情勢」などが考えられます。
ただ、状況説明や報告においては、「困難な状況です」の代わりに「難局です」や「苦境です」と用いるのが不自然なため、「厳しい情勢です」のような形で言い替えましょう。
まとめ
「困難な状況」とは、「苦しい有り様」や「何かをすることが難しい環境の様子」と言った意味のフレーズです。
報告や説明の中でよく使われ、「〜することができそうもない」や「〜は不可能に近い」という意味合いを出すことができます。
