この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「合わせてご確認ください」について、その意味や使い方や言い換え表現などを徹底解説します。
「合わせてご確認ください」とは?
「合わせてご確認ください」のフレーズにおける「ご確認ください」は、「しっかり確かめること」を意味する「確認」に、敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉に、「してほしい」との意味の「くれ」の尊敬語の「ください」が付けられた表現です。
また、その前に「あわせて」を付けることで、「同時に、一緒に」との意味で使われます。
したがって、このフレーズは「(AとBを)一緒にしっかり確かめてほしい」といった意味の敬語表現となります。
ここでは、「あわせて」に「合わせて」の漢字をあてていますが、「合わせて」のイメージは、二つ以上のものを「くっつけて」となり、「同時に、一緒に」とはイメージが異なってしまいます。
「一緒に」とのニュアンスで使う場合は、「合わせて」ではなく、「併せて」と表記するのが正しいのです。
したがって、「合わせてご確認ください」のフレーズの表記は、「併せてご確認ください」とすべきで、これで「(AとBを)一緒にしっかり確かめてほしい」といった意味の敬語表現となるのです。
以降では「合せて」を、正しい「併せて」の表記に換えて、説明を続けます。
「併せてご確認ください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「併せてご確認ください」のフレーズは、メール等でAとBの二つ以上のことを確認してほしいとの意味で、よく使われます。
例えば、取引先から電話で発注を受けた際に、それに間違いがないかを確認するメールで、「製品品番とご注文数量に間違いがないか、併せてご確認ください」等と使われます。
「併せてご確認ください」を使った例文
・『パワーポイントでプレゼン資料案を作成しました。内容とデザインを併せてご確認ください』
・『ご注文の製品品番と数量と納期がこれで間違いないか併せてご確認ください』
「併せてご確認ください」の類語や言い換え
「併せて」の類語としては「一緒に」や「同時に」が挙げられ、「ご確認」の類語としては「お確かめ」や「チェック」が挙げられます。
したがって、これらの類語を組み合わせて、このフレーズは「一緒にお確かめください」や「同時にチェックください」と言い換えることができます。
また、敬語表現を換えて、「併せてご確認いただければと存じます」と言い換えることもできます。
まとめ
「合わせてご確認ください」のフレーズの表記は間違いで、正しくは「併せてご確認ください」とすべきで、これで「(AとBを)一緒にしっかり確かめてほしい」といった意味の敬語表現となります。
