「収集」と「回収」の違いとは?分かりやすく解釈

「収集」と「回収」の違いとは? 言葉の違い【2語】

この記事では、「収集」「回収」の違いを分かりやすく説明していきます。

「収集」とは?

「収集」には2つの意味があります。

ひとつは、散らばっているものを一つのところにまとめるです。

家庭で出たゴミは、指定された曜日に指定された場所に出せば、ゴミを集める車が持って行ってくれます。

あちこちの収集場所から持って行って、ゴミ処理場という一つのところにまとめるのです。

このことは「ゴミ収集」といいます。

もう一つの意味は、趣味や研究のためにある基準や体系のもとに集めることです。

また、その集めたものです。

あるキャラクターが大好きで、そのキャラクターのものを集めていたとします。

バッグ、食器、ぬいぐるみ、文房具、タオル、玄関マット、スリッパなど、さまざまな物を集めています。

これは、好きなキャラクターのグッズという基準のもと、趣味で集められたものです。

「収集」の使い方

一つのところに集めるという意味で使用をします。

散らばっているものを集めるという意味で使う場合と、趣味や研究などの目的で集めるという意味で使う場合とがあります。

「回収」とは?

「回収」には2つの意味があります。

ひとつは、一度配ったものや使ったものなどを、一つのところにまとめることです。

学校のクラスの生徒30人にアンケート用紙を配りました。

アンケートに答えてもらったら、それを後ろの席の人から前の席の人に回してもらい、最終的にはすべての生徒のアンケート用紙を教師のもとにまとめます。

このことは「アンケート用紙の回収」といいます。

一度配った用紙をまた集めています。

住宅街には、ときどき要らなくなったものを集めている車がやってきます。

冷蔵庫、テレビ、バイクなど、一度使った要らないものを持って行ってくれるのです。

この車がやっていることはを意味します。

もう一つの意味は、人工衛星や宇宙船などを地球に帰ってこさせることです。

「回収」の使い方

一度配ったり使ったりしたものを、また一つのところにまとめることという意味で使用をします。

使っていないものを集めることには使用しません。

たとえば、趣味でキャラクターグッズを購入して集めることは、使っていないものを集めているので、この言葉が意味するものではありません。

「収集」と「回収」の違い

「収集」は趣味や研究などで行われるものです。

ある基準や体系のもと集められます。

「回収」は一度配ったものや使ったものを集めることです。

「収集」の例文

・『趣味で模型を収集している』
・『収集したものを置くための部屋』
・『収集に月に2万円を費やしている』
・『研究のために収集する』

「回収」の例文

・『不用品の回収を依頼する』
・『古紙を回収している業者』
・『あき瓶の回収』
・『生徒が使ったクレヨンを教師が回収する』

まとめ

一つのところにまとめるという意味が似ていますが、何をまとめるのか、どういった目的でまとめるのかなどに違いがあります。

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