「勝手で恐縮ですが」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「勝手で恐縮ですが」とは? ビジネス用語

ビジネスシーンでは、相手への配慮を怠ることは出来ません。

とは言え、自分の側を優先して頼み事をしたり、主張する必要があることも否定出来ず、そのような場面でもどう配慮するかがポイントとなります。

「勝手で恐縮ですが」というフレーズはそのような場面でも用いられるものであり、これより詳しく解説していきます。

「勝手で恐縮ですが」とは?

「勝手」とは、「相手のことを考えず、自分中心で物事を進めたり主張すること」です。

皆さんにとっても「自分勝手」などという表現でお馴染みの言葉でしょう。

一方、「恐縮」「きょうしゅく」と読み、相手に対する感謝や申し訳ないと思う気持ち、または敬意から、「身が縮こまる思いをする」という様を元に出来た言葉です。

この場合には「申し訳ない」という意味での使用が中心と言えます。

よってこのフレーズは、「自分勝手な主張やお願いで相手に対して申し訳ないと思う気持ち」を伝えるための表現です。

そして、このフレーズの後には、具体的な主張や依頼の内容が続きます。

「勝手で恐縮ですが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

相手へ自分の意見を伝えたり、依頼をしたりする場合に、相手の心情に配慮を一応示す目的で使われます。

例えば、本来であれば双方で話し合いの中で決めるべき日付を、時間の制約から自分で決定する場合に、「勝手で恐縮ですが、開始日時は3月1日とさせていただきます」のような形で使用します。

一方依頼として、自分のために相手に書類を送ってほしい時には、「勝手で恐縮ですが、必要書類をこちらにご送付いただけないでしょうか」といった表現があり得るでしょう。

当然ですが、「勝手」とは言え、相手のことを全く配慮しないということはあまりなく、あくまで自分主導の割合が強めであるという意味合いで使われますので注意してください。

「勝手で恐縮ですが」を使った例文

それでは、上記以外に考えられる使用例を挙げてみましょう。

・『勝手で恐縮ですが、今回の式典は中止にしたいと思います』
・『勝手で恐縮ですが、明日中に可否のご連絡いただけないでしょうか』

「勝手で恐縮ですが」の言い替え

「自分中心で相手のことを考えない」ということと、「申し訳ない」という意味合いを出せるようなフレーズが言い替え表現となります。

「自分の都合優先で申し訳ありませんが」
「勝手」「事情」を意味する「都合」「つごう」を用いた「都合優先」で言い替えています。

「一方的なお願いで恐れ多いですが」
「勝手」な頼み事を「一方的なお願い」という形で代用していますが、「一方的な意見」とすれば、主張の場合の言い替え表現とすることも出来ます。

恐縮については、同じ意味の「恐れ多い」による代用となります。

まとめ

「勝手で恐縮ですが」とは、自分の側の都合を優先した主張や依頼の際に、相手の心情を害さないように用いる表現です。

ただし、本当に一方的な主張や依頼であることはやはり問題が多く、通例としては、あくまで相手への配慮が通常よりは足りない程度の場合に使用されるものと言えます。

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