この記事では「助かります」と「幸いです」の違いを解説します。
「助かります」とは?
負担や労力などが少なくて済むという意味です。
ありがたいという意味が込められています。
「助かります」は「助かる」に丁寧な意を表す「ます」をつけた言葉です。
助かるには、負担や労力が少なくて済む、危険な状態などから避けられるといった意味があります。
今、いろいろな仕事があって忙しかったとします。
これからコピーを取らなければならないし、電話をしなければならないし、資料製作もやらなければなりません。
そんなときに同僚がコピーを代わりにとるといってくれました。
自分としては、やることが少なくなって負担が減ります。
このようなとき、やってくれた人に対して感謝の気持ちを持つことでしょう。
そんなときに使われる言葉です。
忙しい人にとって、必要な材料がそろい、あらかじめカットされているミールキットは便利です。
手順に従って炒める、煮るなどするだけで、短時間で料理を作ることができます。
自分で材料を買う、切るという手間を省くことができ、負担が軽くなります。
ミールキットを活用している人の中には「助かります」という人もいます。
「幸いです」とは?
それをしてもらう人にとって望ましく、そうすることをうれしく思う気持ちを表します。
アニメを製作したとします。
見る人に楽しんでもらいたいという気持ちで作りました。
見る人が楽しんでくれたらうれしい、ありがたいといった気持ちを込めて、この言葉を使うことがあります。
これは強制しているのではありません。
このアニメを見たら絶対楽しまなければならないというものではないのです。
人によってどう感じるかは異なり、楽しくないならそれは仕方がないけれど、楽しんでもらえるならうれしいといった意味です。
仕事で資料の提出を依頼したとします。
明日の朝までに提出してくれるとうれしいです。
明日の朝までに提出するようにということを強制せずに伝える場合にこの言葉が使われます。
言われた方は明日の朝までに提出できるようにしてくれるかもしれませんが、命令や強制ではないので遅れる可能性はあります。
「助かります」と「幸いです」の違い
前者は負担が減るという意味です。
ありがたい気持ちも含まれていますが、自分にとって都合がよいニュアンスも感じられます。
後者はありがたい意を表す語です。
やって欲しいということを遠回しに言っています。
奏してくれるとうれしいといった意味になります。
「助かります」の例文
・『簡単に引き出せて助かります』
・『やってくれると助かります』
・『掃除をしておいてくれると助かります』
・『サポートしてくれると助かります』
「幸いです」の例文
・『読んでいただけると幸いです』
・『食べていただけると幸いです』
・『お越しいただけると幸いです』
・『幸いですと話していた』
まとめ
似たような場面で使われる2つの言葉ですが、意味合いは異なります。