「功労」と「功績」の違いとは?分かりやすく解釈

「功労」と「功績」の違いとは? 言葉の違い【2語】

この記事では、「功労」「功績」の違いを分かりやすく説明していきます。

「功労」とは?

ある事を成し遂げることと、その努力という意味です。

社会、国、集団などのために、研究や仕事などで立派な働きをすることや、その努力をいいます。

ある会社は倒産寸前の状態でした。

この状態を立て直そうと、ある人を会社に呼び込みました。

この人は、これまでのやり方を変えて、それによって会社は倒産の危機から脱することができ、それどころかぐんぐんと成長をしていきました。

ここに至るまでには、社員の考えを変える、取引先の見直しをする、経費削減を徹底するなど、さまざまな努力がありました。

この人は仕事で会社のために力を尽くしたといえるでしょう。

そして、会社を立て直すということを成し遂げています。

このように、ある事を成し遂げることや、そのための努力を「功労」といいます。

また、この人は「功労者」ということができます。

「功労」の使い方

何か褒められるようなことをすることや、そのための努力を指して使用する言葉です。

研究や仕事などによって、国や社会などのために力を尽くすことをいいます。

テストでいい結果を出すといったことではありません。

「功績」とは?

優れた働き、立派な行いという意味です。

国、社会、集団などに対して、仕事や研究などの面で力を尽くし、よい成果を出すことをいいます。

森林管理の推進にかかわった人のことで考えてみます。

この人は環境・自然について研究をしています。

森林管理の重要性のことをよく知っており、森林管理がもっと広がるようにと考えていました。

そのための研究や啓蒙活動もしています。

その結果、社会に森林管理の重要性が知られるようになりました。

また、研究結果を活かして、森林管理をどのように行えばいいのかもわかり、その知識も広まりました。

この人は国や社会に対して立派な働きをしたといえるでしょう。

こういった立派な働きや優れた成果を意味する言葉です。

「功績」の使い方

立派な働き、優れた成果を指して使用する言葉です。

テストでいい点をとるのは優れた成果といえるかもしれませんが、このことを指して「功績」とはいいません。

「功労」と「功績」の違い

どちらの言葉にも、すぐれた仕事という意味を持つ「功」という漢字が使用されている通り、優れた仕事という意味合いがあります。

2つの言葉は似たような意味を持っていますが、やや違う部分があります。

共通しているのは、社会や国などのために研究や仕事などで力を尽くすという意味です。

「功労」の場合は、この意味と、そのための努力という意味もあります。

「功労」の例文

・『多大な功労』
・『功労賞を贈る』
・『功労者を表彰する』

「功績」の例文

・『数々の功績を残した』
・『彼のこれまでの功績を振り返る』
・『功績をたたえる』

まとめ

優れた働きといった意味が似ている2つの言葉ですが、「功労」にはその努力の意味もある点が違います。

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