「別離」という花言葉の花は、別れの挨拶として贈るのに向きます。
日常的な帰宅などのタイミングではなく、ある程度長期会えなくなる事を表します。
血の繋がりがある肉親には良いのですが、配偶者には離婚のイメージが付く為、慎重に扱うべきでしょう。
仲の悪い相手と縁が切れる時、叩き付けたくなる花ですが、勿体ないだけです。
個人的な贈り物の他、卒業式など区切りのセレモニーのディスプレイとしても合います。
「別離」の花言葉を持つ花
「別離」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「タンポポ(蒲公英)」
キク科タンポポ属のお馴染みの黄色い花です。
不思議な名前の由来は、邦楽の「鼓」の「タン」とか「ポポン」といった擬音から付いたとの説もあります。
ストロー状の花茎の両端を切り開いたものを、鼓の形に喩えた発想です。
「タンポポ」は、種を綿毛で飛ばす性質も有名ですが、これが「別離」という花言葉の由来になっています。
綿毛の付いた種が風に吹かれ、遠くへ飛んで行く様子から付いたものです。
実際の飛行距離は条件により様々ですが、人間の交通機関に引っかかれば、海も渡ります。
他の花言葉は「また逢う日まで」「愛の神託」「神のお告げ」「誠実」「飾り気の無さ」「真心の愛」「幸福」「軽薄」「謎めく」などです。
身近な花だけに様々な花言葉が付いています。
贈る時はカードなどを添え、意味を限定した方が気持ちが伝わりやすいでしょう。
他に「別離」が付く花としては、「スイートピー」があります。
「別離」と似た意味の花言葉を持つ花
「別離」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「キンセンカ(金盞花)」
キク科キンセンカ属の黄色やオレンジの花です。
太陽を思わせる花色や、真上を向く様子から、古代ギリシャ神話で、太陽神「アポロン」に関わる由来話が付いています。
アポロンに憧れた者がいましたが、思いは通じず、空の太陽を見上げたまま長い間立ち尽くし、やがて花になってしまった、というものです。
ここから「別れの悲しみ」という花言葉が付きます。
気付かないアポロンが冷血漢のようですが、太陽は暖かく大地を照らす一方、干魃も引き起こす無慈悲なものです。
他の花言葉は「失望」「悲しみ」「静かな想い」「さびしさに耐える」「慈愛」「乙女の美しい姿」「初恋」などです。
別れから立ち直る過程のように言葉が揃うため、気分に合うものを選ぶと良いでしょう。
「小輪の黄色いバラ」
バラ科バラ属の小輪で黄色い花です。
バラは古くから愛されてきた花で、贈り物としても様々に利用された事から、銘柄、色、咲き方、本数など、様々な要素に花言葉が付いています。
「小輪の黄色いバラ」の場合、「笑って別れましょう」という「別離」と近い花言葉が付きます。
キリスト教圏では黄色が「イスカリオテのユダ」の記号にされているため、愛情が離れる悪い意味が付きますが、本来は明るい色です。
これに、小輪の可愛らしさ、無邪気さを混ぜた花言葉です。
仲が良かった友人と、進路の分岐などで別れる時の贈り物に向きます。
これ以外に「ミヤコワスレ」の「別れ」、「ネリネ」の「また会う日を楽しみに」などもあります。
まとめ
「別離」という花言葉を持つ花は「タンポポ」「スイートピー」です。
似た意味の花言葉を持つ花として「キンセンカ」「小輪の黄色いバラ」「ミヤコワスレ」「ネリネ」があります。
別れの挨拶や、卒業式などのセレモニーに飾るのに向きます。