この記事では、「判断できかねます」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「判断できかねます」とは?
「判断できかねます」は、是非や良し悪しについて、自分では決められないことを伝える丁寧な表現です。
「判断+でき+かねます」で成り立っている語で、「判断」は「ものごとの真偽・善悪などを見極め、それについて自分の考えを定めること」という意味、「でき」は動詞「できる」の連用形で「あることをする可能性がある」という意味、「かねます」は動詞「かねる」の連用形「かね」+丁寧語「ます」で「〜しようとしてできない」「〜することがむずかしい」という意味、全体で「真偽・善悪などについて、自分では決められない」の敬語表現になります。
「判断できかねます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「判断できかねます」は、自分の知識や経験したことがないことについて結論を求められた時や、複数あるうちでどれにするべきか自分でも迷っている時などに使われます。
ビジネスでは専門外のことを尋ねられた時には、適当に答えるよりも「私には判断できかねます」とはっきり述べた方が誠実です。
ただし、相手の役に立てないことから「申し訳ございまんが」などのクッション言葉を使う様にしましょう。
「判断できかねます」の正しい敬語表現
「判断できかねます」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『判断いたしかねます』
「いたし」は動詞「する」の謙譲語「いたし」の連用形です。
「判断できかねます」を使った例文
「判断できかねます」を使った例文は以下の通りです。
『故障の原因について、私には判断できかねます』
顧客から商品が故障したことについて問い合わせがあった時に、あくまで受付係なので原因については分からないと伝えています。
『使用許可について、私には判断できかねます』
許可の申請は上司が行うことであり、事務には決められないと使えています。
「判断できかねます」の類語や言い替え
「判断できかねます」の類語や言い替えは以下の通りです。
『お答えいたしかねます』
「お答え」の「お」は謙譲語の接頭辞、「答え」は動詞「答える」の連用形で「質問や問題に対して解答を出す」という意味です。
『分かりかねます』
「分かり」は動詞「分かる」の連用形で「理解する」「はっきりさせる」という意味です。
『どちらとも申し上げられません』
「申し上げる」は「言う」の謙譲語です。
こちらは複数の選択肢からただ一つに決める時に使われます。
まとめ
今回は「判断できかねます」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。