この記事では、「初校」と「初稿」の違いを分かりやすく説明していきます。
「初校」とは?
初校とは、しょこうという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば明らかな事ですが、物事のはじめやはじめてといった意味の初の漢字に、2つを見比べる事で正すといった意味がある校の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ初校は、1番初めの校正やその校正刷りを表すのです。
「初校」の使い方
初校とは、最初に行う校正やその結果出来た校正刷りを表現する言葉として使われています。
そもそも校正とは元の原稿と照らし合わせる事により、誤植や色彩等の違いがないかを確認したり、誤字や脱字がないかを調べてあればそういったミスを修正する作業を行う事です。
初校は主に、1番初めに行った校正や校正刷りに限定して表す言葉として使用されています。
「初稿」とは?
初稿とは、しょこうという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、初めの段階や時期とか経験上はじめてといった意味を持っている初の文字に、文章や詩等の下書きとかげんこうといった意味を有する稿の文字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。
以上の事から初稿は、最初の原稿や原案といった意味を示すのです。
「初稿」の使い方
初稿は主に、最初に出来た原稿という意味を表現する際に用いられる言葉となっています。
作者が書き上げたままの状態で、まだ作者以外の人間の手が加えられていない原稿の事をこの言葉で示す事が多いです。
とはいえまだ原案段階の下書きでも、作者や制作者の手しか入っていないものに対しても、この初稿という言葉が使われる事も珍しくありません。
そのため基本的には、校正が入る前の段階の原稿を表す言葉として用いられる事が多くなっています。
「初校」と「初稿」の違い
初校と初稿の文字表記を見比べてみれば即座に、2文字目に校と稿という明らかな漢字の違いを発見する事が可能です。
所が最初の文字は同じ初の漢字が使われており、どちらも漢字2文字でしかも、しょこうという同じ読み方をします。
なのでかなりややこしい組み合わせの言葉同士と言えますが、漢字の違いにより表す意味合いにも違いが生じているのです。
まず初校ですが、こちらは最初に行う校正やそれで出来た校正刷りを表現する言葉となっています。
一方の初稿は、作者が書き上げた最初の原稿や原案といった意味として用いられる言葉です。
まとめ
2つの言葉は同じ2文字の漢字で表記され、最初に初という同じ漢字が使用されている上に、同一の読み方をする言葉同士となっています。
ですが2文字目のこうの漢字がそれぞれ、校と稿という違いがあるため、同音異義語となっているのです。
ちなみに初校は、校の文字から推測出来る様に、1番初めに行う校正やその校正刷りを表す際に使用される言葉となっています。
初稿は、作者や制作者が最初に書き上げた原稿や或いは原案に対して用いられる言葉です。