この記事では、「分からない」と「理解できない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「分からない」とは?
事実などがはっきりしない、意味をのみ込むことができない、という意味です。
「分から」は「分かる」のことで、事実などがはっきりとする、意味をのみ込むという意味があります。
「ない」は打消しの意です。
たとえば、「何時ころに帰ってくる?」と尋ねられたとします。
この後にいろいろと予定があって、帰るのが何時になるかはっきりしません。
そういった場合にこの言葉を返します。
ある事柄を説明されたとします。
しかし、その説明が難しすぎて、意味をのみ込むことができませんでした。
このような場面でもこの言葉が使われます。
「理解できない」とは?
意味や内容をのむ込むことができない、他人の立場や気持ちなどをそれと知ることができない、という意味です。
「理解」には、意味や内容をのむ込むこと、他人の立場や気持ちなどをそれと知るという意味があります。
これを「ない」で打ち消しています。
たとえば、物理学に関する事柄を説明されたとします。
説明を受けた人は物理学が苦手なので、相手がいっている内容をのみ込むことができません。
この状態がこの言葉が意味するものです。
今度は別の事柄で説明をします。
自分の子どもはいつも登校前になると慌てて宿題をします。
前日にやれば慌てずに済むのに、なぜ登校するときになって慌ててやるのか、その気持ちを知ることができません。
このような状態も意味する言葉です。
「分からない」と「理解できない」の違い
「分からない」と「理解できない」の違いを、分かりやすく解説します。
意味や内容をのみ込むことができないという意味では同じです。
前者の場合は、事実などがはっきりしないという意味もあります。
「○○はどこにありますか」と尋ねられて、その場所を知らないという意味でも使うことができるのです。
後者の場合は、他人の立場や気持ちなどを知ることができないという意味もあります。
まとめ
同じ意味の部分もありますが、それぞれ違う意味も持っています。