この記事では、「具象化」と「具体化」の違いを分かりやすく説明していきます。
「具象化(ぐしょうか)」とは?
「具象化」は「はっきりとした形や姿で表す」という意味を表す言葉です。
「具象」とは「はっきりとした姿や形を備えていること」や「わかりやすく、はっきりと示すこと」を意味する言葉です。
「具象化」の使い方
「具象化」は名詞として使われています。
「具体化(ぐたいか)」とは?
「具体化」は「抽象的な事柄を実際に形にして表すこと」という意味を表す言葉です。
「具体」とは「物事が直接に知覚され認識されうる形や内容を備えていること」を意味する言葉です。
「具体化」の使い方
「具体化」は名詞として使われています。
「具象化」と「具体化」の違い
まず、「具象」と「具体」はどちらも主に「はっきりとした姿や形を備えていること」という意味を表し、「物事や表象からある側面や性質、要素を抜き出して把握すること」という意味の「抽象」とは反対の意味を表す対義語になります。
したがって、「具象化」と「具体化」はどちらも主に「はっきりとした形や姿で表す」という意味を表すことから、こちらも類義語の関係に当たると言えるでしょう。
「具象化」や「具体化」と同じような意味を表す言葉には「実体化」や「可視化」などがあり、英語だと“substantiate”や“body forth”などで表現されます。
「具象化」の例文
・『この作品は人間の持つ負の感情を見事に具象化した絵画である』
・『子どもたちの幸せを具象化したような楽曲に胸を打たれてしまった』
「具体化」の例文
・『要望の内容が漠然としているので、もう少し具体化させた方が相手に伝わりやすいかもしれない』
・『彼が発案したアイデアをより具体化させて形にすることが私の役目だ』
まとめ
「具象化」と「具体化」はどちらも主に「はっきりとした形や姿で表す」という意味を表し、二語は類義語の関係に当たると言えるでしょう。