この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「入社させていただきました」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「入社させていただきました」とは?
「入社させていただきました」のフレーズにおける「入社」は「会社に就職すること」を意味する言葉です。
次の「させていたき」は「させてもらう」の謙譲語の「させていただく」の連用形です。
そして最後の「ました」は丁寧語「ます」の過去形です。
したがって「入社させていただきました」のフレーズは、「会社に就職させてもらった」との意味の敬語表現です。
「入社させていただきました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「入社させていただきました」のフレーズにおける「させていただく」は、相手に許しを請いながら、遠慮がちに動作を行うことを意味する表現で、相手側または第三者の許可を受けていて、かつそのことで自分が恩恵を受ける場合にのみ使うことが出来る謙譲語表現です。
したがって、このフレーズは、就職を許可する会社側の方に対してのみ使える表現だと言えます。
具体的には、採用面接で入社後の抱負や希望を質問された際に、「入社させていただきました場合は、設計開発部門で頑張りたいと思っております」等と使われます。
また、面接に合格して入社した後、人事部門や配属先の上司に自己紹介する際に「この度、入社させていただきました〇〇です」等と使われます。
先に説明した通り、このフレーズは入社の許可を与えてくれた側の人に対してのみ使えるフレーズなので、取引先の方に対して、「この度、A社に入社させていただきました〇〇です。
御社の担当として頑張ってまいります」等と、他社の人に対して使うことは出来ません。
他社の方に使う場合は、「この度、A社に入社いたしました〇〇です。
御社の担当として頑張ってまいります」との表現を使うべきです。
「入社させていただきました」を使った例文
・『入社させていただきました暁には、一日も早く戦力になれるよう頑張る所存です』
・『本年度の定期採用で入社させていただきました35名を代表して決意を申し述べます』
「入社させていただきました」の類語や言い換え
「入社させていただきました」のフレーズは、採用面談で使うのに適した表現と言えます。
しかし、「させていただく」の使用には制約条件があるため、入社後は社内外共に先に紹介した「入社いたしました」を言い換え表現として使うのが良いと言えます。
まとめ
「入社させていただきました」のフレーズは、「会社に就職させてもらった」との意味の敬語表現です。
使用には制約条件があるので、注意が必要です。