この記事では、「入店」と「来店」の違いを分かりやすく説明していきます。
「入店」とは?
「入店」には3つの意味があります。
1つめは、大規模な小売店の一部に店を開くことです。
大規模な小売店とは、デパートや総合スーパーなどのことです。
デパートの場合、この中にさまざまなブランドの店が入っています。
こういった大きな店の中の一部分に店を開くことを「入店」といいます。
2つめの意味は、その店に勤め始めることです。
「見習いとして入店する」のような使い方をします。
その「店」の見習いとして「入」ったという意味で「入店」です。
見習い以外でも、その店に勤める始めることをいいます。
その店に勤めていなかった状態から勤めた状態になることで、何年も勤めていることではありません。
3つめは、客が店に入ることです。
この店とは、どのようなものなのか意味に含まれていません。
そのため、飲食店、雑貨店、衣料品店、スーパー、コンビニ、デパートなど、さまざまなことについていえます。
店に入る場合、たいていは何かを購入することを目的にしています。
しかし、この言葉には、「購入するために」という意味は含まれていません。
どのような理由であれ、「入る」ことを指しています。
「入店」の使い方
3つの意味がありますが、客が店に入るという意味で使用することが多いです。
この意味の場合は、客が入ることで、従業員が入ることではありません。
「来店」とは?
人が店に来ることです。
客が店の方に向かって動くことを意味しています。
「入る」という意味なのではなく、「来る」という意味です。
店の方に向かうことをいいます。
「店」という漢字が使われている通り、この言葉は店に来ることだけを意味しています。
店には、コンビニ、スーパー、デパートなどさまざまありますが、どのような店についてもいうことができます。
水族館や美術館、テーマパークなどに来ることではありません。
また、来るのは客です。
従業員が来ることではありません。
なぜ店に来るのかは意味に含まれていないため、どのような理由であれ、客が店に来ることをいいます。
「来店」の使い方
客が店に来ることを指して使用します。
来る場所が店以外の場合には使用しません。
「入店」と「来店」の違い
客が店に訪れる意味合いを持つ2つの言葉ですが、ニュアンスが異なります。
「入店」は「入る」という点に重きがおかれています。
「来店」は「来る」という点に重きがおかれています。
「入店」の例文
・『入店には予約が必要です』
・『混雑時には入店を制限する場合があります』
・『閉店間際に入店してきた』
・『入店した方へのサービスです』
「来店」の例文
・『来店前に営業日を確認してください』
・『来店前に必ず予約をしてください』
・『女性の来店が多い店』
・『たくさんの人に来店してもらいたいです』
まとめ
客と店の関係を意味している2つの言葉ですが、入ることなのか、来ることなのかという点に違いがあります。