この記事では、「依拠」と「根拠」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「依拠」とは?
「依拠」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「依拠」は、「いきょ」と読みます。
「依拠」は、「あるものに基づくこと。
よりどころとすること」という意味があります。
何かをするとき、何かを考える時に、土台とするルール、考え方、経験などについて「依拠」という言葉を使います。
例えば、新しい事業を始める時に、これまでの成功体験を土台に考える場合は、「成功体験に依拠し、新事業を始める」という文章にできます。
また、結婚相手を選ぶとき、容姿の好き嫌いを土台として、異性との出会いの場に訪れるという人がいる場合は、「容姿の好き嫌いに依拠した、婚活をする」という文章を作ることができます。
このように、何かをするときに、よりどころにする何かがある場合は、「依拠」という言葉を使うことができます。
「根拠」とは?
「根拠」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「根拠」は「こんきょ」と読みます。
「根拠」は、「物事が存在するための理由となる物。
存在の理由」という意味があります。
例えば、伝染病が流行しているときに、マスクをすると感染しにくいという意見が存在するためには、エビデンスが必要になります。
このようなエビデンスを「根拠」と呼び、「マスクをすると伝染しにくいという根拠を示してほしい」などという文章にできます。
また、女性よりも男性の方が優れているという意見を持つ人は、その意見が存在する理由を聞かれるかもしれません。
この場合は、「女性よりも男性が優れているという根拠を教えてください」などという文章を作ることができます。
また「根拠」には「本拠やねじろ」という意味があります。
例えば、盗賊がいる時、古いお城をねじろにしているかもしれません。
このような場合は、「盗賊が根拠とする古い城」などという文章にできます。
「依拠」と「根拠」の違い
「依拠」と「根拠」の違いを、分かりやすく解説します。
「依拠」は、「あるものに基づくこと。
よりどころとすること」という意味があります。
一方で、「根拠」は、「物事が存在するための理由となる物。
存在の理由」という意味があります。
「依拠」は、物事のよりどころ、土台を意味する言葉なのに対して、「根拠」は、物事の存在理由を意味する言葉になります。
例えば、誰かの発言がある時、発言の土台に依存していると考えられる場合は、「依拠」を使い、誰かの発言がある時、発言の理由について話すときは「根拠」を使います。
そのため、依存している考えなどを「依拠」と呼び、理由を「根拠」と呼ぶという違いがあります。
まとめ
「依拠」と「根拠」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。