この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「仰っていたと記憶しております」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「仰っていたと記憶しております」とは?
「仰っていたと記憶しております」のフレーズにおける「仰っていた」の読みは「おっしゃっていた」で、「言う」の尊敬語の「仰る」の過去形の「仰った」に、「いる」の過去形の「いた」が付けられた表現です。
次の「記憶」は「覚えていること」を意味する言葉で、最後の「おります」は「いる」の丁重語の「おる」に丁寧語の「ます」が付けられた表現で、「います」のより丁寧な表現です。
以上より、「仰っていたと記憶しております」のフレーズは「言っていたと覚えています」といった意味の敬語表現となります。
「仰っていたと記憶しております」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「仰っていたと記憶しております」のフレーズは、目上の方が以前「述べられていたことを覚えている」との意味です。
このフレーズは、目上の人がかつて話されていたことを思い出し、仕事のヒントとして詳しく教えてほしい場合に、「かつて部長が〇〇の件について仰っていたと記憶しております。
仕事の参考に、その詳細をお聞かせ願えないでしょうか」等と使われます。
また、取引先の方から、こういう場合に新製品の部品を使うと便利だと紹介されていたのを思い出し、今現在困っていることに、その部品が有効ではないかと考え、「貴社の新部品がこういうソリューションに有効だと仰っていたと記憶しております。
現在弊社で困っていることにその部品が適用できそうかお伺いしたいのですが」等と使われたりもします。
「仰っていたと記憶しております」を使った例文
・『この件について仰っていたと記憶しておりますが、もっと詳しく教えていただけないでしょうか』
・『3年以内に貴社はこの分野でトップになると仰っていたと記憶しておりますが、まさにその通りになりましたね』
「仰っていたと記憶しております」の類語や言い換え
「仰っていた」の類語としては「言われていた」や「述べられていた」が挙げられます。
したがって「仰っていたと記憶しております」のフレーズは「言われていたと記憶しております」や「述べられていたと記憶しております」と言い換えることができます。
まとめ
「仰っていたと記憶しております」のフレーズは「言っていたと覚えています」といった意味の敬語表現です。