「他者」という言葉の対義語を取り上げて詳しく説明していきます。
さらに「他者」を連想することになる対義語(反対語)について紹介します。
「他者」の対義語
「他者」(たしゃ)の対義語は「自己」(じこ)です。
「他者」という言葉は「自分ではない他の人」を意味しています。
「他者」は「他人」とほぼ同じ意味を持つ言葉ですが、「他人」のほうが「目の前にいて知覚できる具体的な他の人」という意味のニュアンスが強くなります。
「他者」には、「自分とは異なる自我・内面を持つ抽象的な他者一般」の意味もあります。
「他者」とは反対の意味を持っている対義語が「自己」になります。
「自己」という言葉は、「他の人ではない自分・自分自身」を意味しています。
「他者」を連想する対義語(反対語)
「他者」という言葉を連想することになる対義語・反対語には以下のようなものがあります。
「自分」【じぶん】
「自分」という言葉は、「他者とは区別される自意識を持っている自己・おのれ」を意味しています。
「自分」というのは、「他者との精神的・実際的な境界線がある自己・自分自身」を示唆している言葉です。
「自分」は、「他者」とは反対の意味を持っている対義語として理解することができます。
「自我」【じが】
「自我」という言葉の意味は、「自分は自分であるという自己意識」になります。
「自我」とは、「乳幼児期には極めて希薄だが、成長と共に強まってくる自分は他者とは異なる自分であるという自意識」を指している言葉です。
「他者」は、「自分の持つ自我(自意識)とは境界線が引かれている他の人」を意味しています。
その意味の違いから、「自我」は「他者」を連想させる対義語なのです。
「自己アイデンティティー」【じこあいでんてぃてぃー】
「自己アイデンティティー」という言葉は、「自分は自分以外の何者でもないという自己同一性」を意味しています。
「自己アイデンティティ-」は、「自分の社会的同一性や実存的同一性と関わる自己証明」を示しています。
その意味合いから、「自己アイデンティティー」は「他者」とは反対のニュアンスを持つ反対語になっているのです。
まとめ
「他者」と反対の意味を持つ対義語は「自己」になります。
この記事では「他者」と「自己」の意味を解説して、「他者」を連想させる対義語(反対語)として「自分・自我・自己アイデンティティー」を紹介しました。
「他者」の対義語・反対語について詳しく調べたいときは、この記事を参考にしてください。