「事実」と「真実」の違いとは?分かりやすく徹底解説

「事実」と「真実」の違いとは? 言葉の違い【2語】

「事実」とは?

「事実」という言葉は、一般的に広く使われていますが、きちんとした意味を知らずに使っているかもしれません。

「事実」には、「本当のこと」という意味があります。

「事実は小説より奇なり」という言葉がありますが、この言葉には「本当のことは、小説の中で起こる奇妙な出来事よりも、もっと奇妙で不思議にあふれている」という意味があります。

実際に起きた出来事、誰もが共有している本当のことを「事実」と言います。

「真実」とは?

「真実」という言葉を聞いた事があるでしょうか。

「真実」には「本当のこと」という意味があります。

「真実味」という言葉がありますが、この言葉には「本当に思える感じ」という意味があります。

また「まごころがこもっている感じ」という意味もあります。

このように「真実」には「本当のこと」、また「偽りがない感じ」という意味があります。

「事実」と「真実」の違い

「事実」「真実」は、表面上の意味は「本当のこと」という意味で統一されているため、すぐには違いが分からないかもしれません。

それでは、この二つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。

「事実」でいう「本当のこと」は、みんなの目の前で起こった具体的な出来事などを指します。

例えば、飛行機が墜落したという出来事が、大体的にニュースなどで報道され、映像でも確かめられる、それは「事実」になります。

一方「真実」でいう「本当のこと」には、主観的なケースもあります。

例えば「墜落した飛行機の機長が『真実』を語る」という場合、その「真実」は機長にとっては本当のことでも、客観的に見て本当かどうかは分かりません。

このように、「事実」という言葉には「客観性」が大切で、「真実」には「主観」が含まれているという違いがあります。

「事実」を使用の言葉の例

「事実」という言葉を使用した具体例を見て行きましょう。

「事実」を実際に使った文章を紹介します。

「あなたの話は、『事実』ではない」

この例文には、話の内容に嘘が混ざっていて、本当のことではないという意味があります。

客観的に確かめられるような、みんなが知れる本当のことが含まれていないという意味になります。

「『事実』だけで、世の中を判断する事はできない」

この例文には、深い意味が含まれています。

実際に起きている現象が、世の中の全てを表しているとは言えないという考えが根底にあります。

「氷山の一角」という言葉がありますが、「事実」もそうかもしれません。

「真実」を使用の言葉の例

次に「真実」という言葉を使用した具体例を紹介します。

「真実」を使った文章を見て行きましょう。

「私が語る内容が『真実』だ」

言い争いをしている時は、水掛け論になる事があります。

この例文のような文章が飛び出すのは、そのような時です。

「彼の話の方が事実より、『真実味』がある」

この例文のような感じを持ったことがある人もいるかもしれません。

実際に起こった出来事が、何だか嘘くさく、誰かが言っている嘘の方が、「真実」に感じられるような事があります。

実はこの違和感は大切で、誰かの罠やトリックなどを見破るきっかけになるかもしれません。

「事実」の対義語

「事実」と反対の意味を持つ言葉に、「嘘」があります。

「嘘」には「事実でない事」という意味があります。

また「出まかせ」という意味もあります。

「事実」ではないことを、適当に想像して話す時、「嘘をつく」と言います。

また自分の出自や略歴を、口から出まかせばかりでごまかす時「嘘で固める」と表現します。

「真実」の対義語

「真実」の対義語は、どのような言葉になるでしょうか。

「真実」の対義語は、「虚偽」になります。

「虚偽」には、「嘘や偽り」という意味があります。

例えば、職場で上司に嘘を報告する時、「虚偽の申告」などと言われます。

国などに提出する書類に「虚偽」を記載すると、法的に罰せられるケースもあります。

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