この記事では、「不甲斐ない」と「情けない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不甲斐ない」とは?
「不甲斐ない」は、気力が欠如していることでやる気がない様を指します。
もしくは、行動力すら欠如している様です。
甲斐という部分の意味が行動力を意味しており、そこに不をつけることで行動力があることを否定し行動力が無いことを意味するようになり、行動できないということは気力がなくなったという意味へと変化したのです。
「情けない」とは?
「情けない」は、無様なことやみじめな様子を指しており、対象が無様であるかみじめであることを指します。
なお、この情けは、慈悲という物が無いという意味ではなく、人としての趣がある、要は容姿などが整っていることや身なりがきちんとしている状況下にあることを指し、それを否定することは、容姿がもはや整っていない、身なりもおかしいことで落ちぶれていることを指すのです。
「不甲斐ない」と「情けない」の違い
「不甲斐ない」と「情けない」の違いは、行動する力すらもうないことか、落ちぶれてしまっているかです。
「不甲斐ない」はもはや行動する力がなくなったことで、「情けない」は人としての形を保たなくなったということで落ちぶれたことを意味します。
「不甲斐ない」の例文
・『好きな女性に告白する勇気もない不甲斐ない自分』
この例は、好きな女性に対して告白するという行動力が無いということを述べています。
「不甲斐ない」は行動力が無いことを指すのでこのケースは告白という行為に対して対象は行動しなかったのです。
「情けない」の例文
・『好きな女性に告白する勇気もない情けない自分』
この例は、好きな女性に対して自分の容姿がひどく落ちぶれたことから告白する勇気を失っているという例です。
「情けない」は落ちぶれることを意味しますので、このケースは、容姿か服装などの身なりが悪くなったか、告白する人物の社会的地位が下がったなどの多くの要因を「情けない」としています。
まとめ
「不甲斐ない」と「情けない」の違いは、対象となる者が気力を失い、行動できない状況下にあるか、落ちぶれてしまっているかです。
「不甲斐ない」は、甲斐がないということで行動力が無いことを指します。
一方、「情けない」の情けは人としての趣き対象となる者の人間性のことで容姿だったり身なりだった李素振りだったり話し方だったりと様々な要素が欠如したことです。
要は落ちぶれていると判断するか、されると対象は「情けない」という言葉で落ちぶれたと結論付けます。
「不甲斐ない」の方がまだ行動力が何らかの原因で欠如しただけですので容姿の他服装などの他話し方まで否定をされているわけにあらずまだ、挽回は可能でしょう。
ただ、「情けない」と言われた場合、服装なのか容姿が悪いのか話し方が悪いのか、何をもってして「情けない」と言われているかを理解できないとどんどんと落ちぶれていきますのでまだ、「不甲斐ない」の方が巻き返しが可能です。