目上の人物に対して使われる敬称には「上席」というものがあります。
上席には2つの意味がありますが、他の「上長」などの類語とは違った用法がされるものです。
どんな意味があるのか、どう使うのかなどを把握してみてください。
「上席」とは?
本来はある場所の上位に位置づけられた席のことであり、階級や等級が上位である目上の人物についても表す敬称としての意味もあります。
「上席」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
会議や宴会などの公の席では、目上の人物が座るべき場所が明確に決められています。
また上座にあるべき上司や目上の人物を、呼び表したいことがあるでしょう。
そのような状況で「上席」を使い、目上の居場所や存在についてを示すことができます。
これを敬称として用いる場合は「上席の方々」などのように、上長や上司と同じように使うことができます。
ただし上席は主賓を始めとした客人のことまでも含む言葉であり、その点が上長や上司とは異なっているところです。
またこれは公の席に相応しい言葉であり、日常の会話の中で上席と言うと違和感が出ること、言い替える場合は席と地位では違う言葉になることにも留意してください。
「上席」を使った例文
・『今後の対応につきましては、上席の方々にご相談してください』
・『上席の方は奥のお席のほうにお掛けなさってください』
「上席」の類語や言い替え
「上座(かみざ)」は、目上の人が座る席や、上位の人について言い表す言葉です。
「上坐」としても同じですが、難読となるので注意してください。
「座上」は、上位の人が座る席を表します。
これは「坐上」と表記することも可能ですが常用はされない形です。
「特等席」は、その場で特別に優れている席を表します。
「上長」は、年齢や地位が自分よりも上であることを意味するものです。
「上司」は、会社や組織などで自分よりも地位が上の人物についてを言い表しています。
「目上」は、地位や階級や年齢などが、自分よりも上の人の意味がある言葉です。
まとめ
階級が上の人が座るための席や、そのような立場などを「上席」と言い表すことができます。
これは客人までも含む表現であったり、日常には使いづらいことには気をつけて下さい。
言い替えるとすれば「上座」など様々な言い方がありますが、席と地位で言い替えるべき言葉が違っていることに気をつけましょう。