この記事では、「一貫性」と「統一性」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一貫性(いっかんせい)」とは?
「一貫性」とは「始めから終わりまで同一の考えや方針によっていること」という意味を表す言葉です。
「一貫」は「1つの方針や方法、態度を始めから終わりまで貫きと通すこと」などの意味を含める言葉になります。
「一貫性」の使い方
「一貫性」は名詞として使われています。
「統一性(とういつせい)」とは?
「統一性」とは「乱れがなく統制が取れている様」という意味を表す言葉です。
「統一」は「1つにまとめること」や「1つにまとめて組織化、系統化すること、及びそのまとまり」を意味する言葉になります。
「統一性」の使い方
「統一性」は名詞として使われています。
また、「統一性に欠ける」のように否定的な意味合いで用いられるケースが多いようです。
「一貫性」と「統一性」の違い
「一貫性」は考えや方針などがブレることなく終始同じである様を意味する言葉です。
一方、「統一性」は複数のものが乱れることなく、統制が取れている様を意味する言葉になります。
したがって、会社の経営方針が昔も今も変わらないことを「一貫性がある」と表現することはできても、「統一性がある」と表現することはできません。
対して、組織にまとまりがあることを「統一性がある」と表現することはできても、「一貫性がある」と表現することはできません。
「一貫性」の例文
・『彼の主張は一貫性があるため多くの支持を集めた』
・『彼女の話には一貫性がないので信用できない』
・『一貫性のある経営方針を取ったことで、この会社は大きくなった』
「統一性」の例文
・『チームに統一性がないことは敗北につながる』
・『作品に統一性を持たせるために時系列を整理しよう』
・『指揮系統が乱れたため軍は統一性を失ってしまった』
まとめ
考えや方針が終始同じであることが「一貫性」であり、乱れなく統制が取れていることが「統一性」ということでした。