この記事では、「一寸の虫にも五分の魂」と「小さくとも針飲まれぬ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一寸の虫にも五分の魂」とは?
米粒の大きさにもならないほど小さな虫であっても感情があるので、あなどってはいけないとのことわざが「一寸の虫にも五分の魂」【いっすんのむしにもごぶのたましい】です。
意地もあるので下に見ていてはいつか追い越されてしまうといった場面で使われています。
このようなところから、地位が低い、力が弱い者でも気を抜けば良い仕事を奪われたり、地位を脅かす人となるので注意が必要なのです。
「小さくとも針飲まれぬ」とは?
細く、小さい針でもそうたやすく喉に通らないので、気を抜くなという意味がある言葉が「小さくとも針飲まれぬ」【ちいさくともはりのまれぬ】です。
このようなところから、相手の見た目が小さいので力がないとか、頭が弱いと思うのは間違いであると解釈できます。
このようなところから、見た目だけで人の能力や力を判断しては痛い目に合うといった戒めとして使われている言葉です。
「一寸の虫にも五分の魂」と「小さくとも針飲まれぬ」の違い
「一寸の虫にも五分の魂」と「小さくとも針飲まれぬ」の違いを、分かりやすく解説します。
たとえ小さな虫であっても気持ちがあったり、自らの考えで動けるといったところから見た目が劣っている者も中身で判断する必要性があるという意味で使われているのが「一寸の虫にも五分の魂」です。
もう一方の「小さくとも針飲まれぬ」は見た目が小さいからと気を抜いていると先に手柄を取ったり、蹴落とされるので気をつける必要があるといった意味があります。
「一寸の虫にも五分の魂」の例文
・『競争社会に生きる人は、一寸の虫にも五分の魂を忘れるな』
・『部下に先を越されたとき、一寸の虫にも五分の魂を思い出す』
「小さくとも針飲まれぬ」の例文
・『中小企業が先に上場したとき、小さくとも針飲まれぬと感じた』
・『小さくとも針飲まれぬよう相手を頭脳で打ち負かしてやった』
まとめ
とても似ている意味を持つ言葉を2つ取り上げましたが、状況により使い方に工夫して使えるように学習してみましょう。