この記事では、「レゾンデートル」と「アイデンティティ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「レゾンデートル」とは?
レゾンデートルとは哲学で使われている言葉で、ある者が存在する理由のことをいいます。
フランス語のraison d’etreを日本語読みした言葉で、レーゾンデートルということもあります。
日本語では存在意義や存在理由と訳されます。
他の人と比べて認められるような存在意義ではなく、自分自身が求める存在意義や存在価値のことを指しています。
「アイデンティティ」とは?
アイデンティティとは、自分は自分であるということを自覚することをいいます。
また、そのような自分が周りから認められているという感覚のこともアイデンティティと呼んでいます。
英語のidentityをそのまま日本語読みした言葉になります。
アイデンティティは心理学や哲学などで使われる用語で、自分が何者であるかを認識して他人と区別できている状態を表しています。
最初にアイデンティティという言葉を使ったのは、著名な精神分析家として知られるエリク・エリクソンです。
アイデンティティは存在証明や自己同一性と訳されます。
「レゾンデートル」と「アイデンティティ」の違い
レゾンデートルもアイデンティティも、哲学などの分野で使われる言葉です。
アイデンティティは日本語としてもよく知られており、自己認識といった意味で使われています。
レゾンデートルは、存在意義や存在価値のことをいいます。
レゾンデートルは存在する理由という意味合いが強く、アイデンティティは存在の確認といった意味合いが強いです。
それからレゾンデートルはフランス語が語源ですが、アイデンティティは英語が語源になります。
まとめ
レゾンデートルは自分自身が求める存在意義や存在価値のことで、存在する理由を指す言葉です。
それに対してアイデンティティは、自分は自分であると自覚することなどを表す概念になります。