「ラーメン」と「中華そば」はどちらも庶民の味として親しまれる中国の麺料理です。
どちらの名称も広く使われていますが具体的に何が違うのでしょうか。
今回は、「ラーメン」と「中華そば」の違いを解説します。
「ラーメン」とは?
「ラーメン」とは、「中華麺をスープに入れ様々な具材を乗せて食べる中華風の麺料理」です。
「ラーメン」の使い方
庶民の味として親しまれているポピュラーな中華料理で、一般的には鶏ガラや豚骨を煮込んで作ったスープにかん水を使って作る中華麺を組み合わせた麺料理を指します。
近年は魚介系の出汁を使ったものや背脂を大量に加えたものなど個性的なものが数多く開発されており、日本のみならず世界でも人気を集める料理です。
「中華そば」とは?
「中華そば」とは、「麺とスープで構成される中華風のそば」です。
「中華そば」の使い方
中華麺とスープを使って作られる中華風の麺料理を指す言葉で、そば粉と鰹出汁で作る日本そばに対し骨からとったスープで作る中華風のそばを「中華そば」と呼びます。
中華風の麺料理に馴染みがなかった時代に日本そばに似た中華料理であると客に知らせる目的でつけられた名称であり具体的な定義はなく、中華風の汁そばは全て「中華そば」に含まれます。
「ラーメン」と「中華そば」の違い
「ラーメン」と「中華そば」に具体的な違いはなく、指しているのは同じ中華風の麺料理です。
「ラーメン」のルーツは明治初期までさかのぼります。
当時の日本人は中華料理にほとんど馴染みがなかったことからどのような料理なのか名前だけでもわかるようにつけられた名称が「中華そば」です。
「ラーメン」という名称は戦後になって広まった呼び名なので戦後にオープンした店では「ラーメン」、戦前から営業を続けている店では「中華そば」という呼び方が使われる傾向が見られますがどちらも同じように使われている言葉なのではっきりとした区別はありません。
料理としては全く同じものです。
まとめ
「ラーメン」と「中華そば」はまったく同じ中華風の麺料理です。
提供する店や発売する企業の考え方によって名称が分かれているだけなので特に区別する必要はありません。