「プライムコート」と「タックコート」の違いとは?分かりやすく解釈

「プライムコート」と「タックコート」の違いとは? 言葉の違い【2語】

この記事では、「プライムコート」「タックコート」の違いを分かりやすく説明していきます。

「プライムコート」とは?

「プライムコート」とは、道路をつくる上で必要不可欠なアスファルト乳剤と呼ばれる液体状のもので、砕石等を敷き詰めて均し、ロードローラーなどで押し固めた上層路盤と呼ばれる層の上に散布され、降雨によって染み込んだ水分の路盤への浸透の防止、路盤を安定させアスファルトとなじませる役割を持っています。

「タックコート」とは?

「タックコート」とは、アスファルトとアスファルトの接着剤のような役目を持つアスファルト乳剤のひとつです。

高速道路や国道などの交通量の多い道路では、耐久性が必要になるのでアスファルトの層がとても厚く設計されている場合が多くなっています。

このような道路を施工する場合、アスファルトを何層にも区分けして施工しますが、その際にアスファルト同士を接着させる目的で、この「タックコート」が散布されます。

接着がされていないと、年月とともに徐々にアスファルトがずれてしまい、劣化の原因となってしまうのです。

「プライムコート」と「タックコート」の違い

「プライムコート」「タックコート」は、道路をつくる上で必要になるアスファルト乳剤の一種ですが、使用目的がそれぞれ異なっています。

「プライムコート」は、砕石で構成された路盤部とアスファルトをなじませる目的と、路盤より下層に水分が浸透しないようにするという膜のような役割を持っています。

一方「タックコート」はアスファルトとアスファルトの間に散布されて、アスファルトをくっつける接着剤の役目をしているという事になります。

まとめ

普段、私たちが利用している道路は、さまざまな工夫がなされて作られています。

そのひとつがこの「プライムコート」「タックコート」です。

道路を長持ちさせるために、欠かせない工程と言えるでしょう。

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