2008年頃から始まったブームによりカフェの定番メニューとなった「パンケーキ」それに対するのが昭和の喫茶店の人気メニュー「ホットケーキ」でしょう。
似たこの2つのメニュー、一体何が違うのでしょうか。
この記事では、「パンケーキ」と「ホットケーキ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「パンケーキ」とは?
小麦粉にベーキングパウダー、卵、砂糖、牛乳等を入れて混ぜ合わせて、両面をフライパンで焼いた料理です。
英語圏ではその総称となっていますが、英国式と米国式ではその形状が違ってきます。
世界各地に似たものはありますが基本的に朝食に食べられます。
「ホットケーキ」とは?
日本で広く浸透している「パンケーキ」の別称と言っていいでしょう。
家庭用ホットケーキミックスの業界シェアNo. 1の森永製菓は1957年に登場し、子供のおやつとして普及していきました。
「パンケーキ」と「ホットケーキ」の違い
基本的にこの2つに違いはありません。
同一のものですが国によって形状や味、食べ方が変わってきます。
「パンケーキ」は朝食に食べる国が多く主食として扱われます。
「ホットケーキ」は日本固有の呼び方となり、主に子供のおやつとして食べられます。
日本における「パンケーキ」の小話
・『日本における「パンケーキ」ブームとは?』
日本ではビル・クレンジャー氏がプロデュースするレストランbillsが2008年に東京・表参道に出店したのがきっかけとなりました。
世界一の朝食・スクランブルエッグが売り物でしたが、日本ではリコッタチーズを使った「パンケーキ」の方が客に受け入れられる形で注目を集めました。
・『「パンケーキ」ブームの波及効果』
前述したbillsの出店を皮切りに米国のカフェ、レストランが表参道・原宿に進出していきます。
2010年のインスタグラムのリリースに加え、フェイスブックが同年の後半から注目を集め出し、いわゆるSNS受けする商品として「パンケーキ」は相乗効果で注目とその呼び名が定着する事となりました。
日本における「ホットケーキ」の小話
・『喫茶店の定番メニューとして浸透した「ホットケーキ」』
日本では「ホットケーキ」は子供のおやつとして広まり、昭和の時代ではデパートのレストランや喫茶店の人気メニューとなりました。
スタイルとしては英国式のベーキングパウダーを使わない平べったい形状のものでした。
40代半ば以上の年齢の方は厚みの違いで呼称が違うと思っていた方も多いようです。
・『コロナ禍で見直された「ホットケーキ」』
2020年春からのコロナ禍で意外なものが注目を集めました。
それは「ホットケーキ」ミックスが全国的に品切れ、品薄状態になったことです。
買い置きができる事、子供が作れる事、ほんのりと甘さがついており食事、おやつ両方に使い回せる事、「ホットケーキ」以外のメニューも作れる事など理由は様々。
「パンケーキ」ミックスとは対照的な動きを見せました。
まとめ
基本的に「パンケーキ」と「ホットケーキ」は同一のものです。
ただし日本では「ホットケーキ」はおやつ、総じて甘いものと認知されてきました。
日本で「パンケーキ」の呼び名が浸透し始めたのはまだ15年程度にしかすぎません。