「ハシカグサ(麻疹草)」はアカネ科ハシカグサ属の1年草です。
茎が地面を這って伸びる匍匐の性質を持っており、日本、朝鮮半島、中国、台湾、インドシナ半島、ネパール、インド、パキスタンなど東アジアに分布しています。
日本の固有種であるヤマトグサとにていますが、ヤマトグサは山地のみで生息するのに対し「ハシカグサ(麻疹草)」は、道端や民家の庭先でも見つけることができる特徴があります。
そんな「ハシカグサ(麻疹草)」の花言葉について詳しく説明していきます。
「ハシカグサ(麻疹草)」の花言葉
「ハシカグサ(麻疹草)」は水路、田の畦、山野の薄暗い林の下など湿り気の多い土壌を好む植物で、8月から11月にかけて4?5mmほどの小さな筒状の白い花を咲かせます。
「ハシカグサ(麻疹草)」の全長は20?30cm程度で、花の時期以外は大きな特徴がないとも言える植物ですが、長さ2?6cmほどの葉が「ハシカグサ(麻疹草)」の名前の由来になったと言われています。
「ハシカグサ(麻疹草)」の葉は、通常は何の変哲もない緑色をしていますが、葉が乾燥するにしたがって赤褐色に変化していきます。
人間の全身感染症の一つである「麻疹(ハシカ)」は39度以上の高熱と、体に発疹が出ることが特徴の病気ですが、「ハシカグサ(麻疹草)」の葉が赤褐色になる様が、麻疹の発疹に似ているということで「ハシカグサ(麻疹草)」の名前がつきました。
この「ハシカグサ(麻疹草)」の花言葉は「情愛」です。
この花言葉にはどんな由来があるのでしょうか。
「ハシカグサ(麻疹草)」の花言葉の由来
「情愛」とは、「いつくしみ愛する気持ち。
深く愛する心。
なさけ、愛情」という意味の言葉です。
「ハシカグサ(麻疹草)」は葉や茎に対してとても小さな花をつけます。
花をつけなければ「ハシカグサ(麻疹草)」であるかどうかの判断がつけにくいとも言われることがありますが、少し湿り気のある日陰で、大きな特徴が見られない茎、葉が花を守る、いつくしむかのような姿はまさに「情愛」をあらわす花の姿であると言えるでしょう。
そんな花の様子からつけられた花言葉です。
「ハシカグサ(麻疹草)」の豆知識
ある程度群生して生える「ハシカグサ(麻疹草)」ですが、都市化に伴う土地、土壌の乾燥、や除草剤の影響といった人間の社会活動により生息地が狭められています。
沖縄県では絶滅危惧種に設定されており、どの土地においても守っていかなければならない植物の一つです。
まとめ
「ハシカグサ(麻疹草)」は一般的に流通することのない山野草の一つですが、相手を見守りたいといった、大切に思う思いを添えられる植物です。
気持ちを贈る際の参考になさってください。