聞き慣れないカタカナ用語に、困惑することもあるもの。
「テレコ」の正しい使い方を見ていきましょう。
「テレコ」とは?
「テレコ」とは、入れ違いをしめす用語です。
本来送るべき荷物や書類を、別のところに運送した時に用いられています。
歌舞伎の世界で「互い違い」のことを「テレコ」と呼んでいたため、関西エリアを中心に使われるようになりました。
「テレコ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
テレコは入れ違い、互い違いのミスをあらわしています。
例えば北海道支店に送る荷物を、間違って沖縄支店に送ってしまった時に用います。
運送や物流の現場で用いられる業界用語ですが「テレコ」という表現を使わない企業で使用すると、何のことか正確に伝わらないこともあります。
納品先の間違いは本来はあってはいけないミスなので、浅はかだと思われないよう他の言い方も心得ておきましょう。
「テレコ」を使った例文
・『テレコ出荷について、取引先から電話がありました』
・『テレコにならないよう、慎重に納品してください』
・『テレコが発生したので、ドライバーの方に指示を出してください』
「テレコ」の類語や敬語での言いかえ
こちらの用語の類語、そして言いかえの表現を見ていきましょう。
「テレコ」の類似表現
アパレル業界での「テレコ」は糸の編み方をあらわします。
針をわざと抜いて、布地を仕上げていく行程を示しています。
伸縮性があるおしゃれなニットをいうので「テレコ生地」として、ネットショップに並んでいることもあります。
「テレコ」の敬語表現
気を付けていたものの、間違えて取引先に依頼された商品ではない品物を送ってしまうことがあります。
このような時は「〇月〇日に発送いたしました〇〇について、弊社の間違いがありました。
深くお詫びいたします」とお送りします。
返送の手続き、また新商品の到着がいつになるのか、重ねて記載していきましょう。
必要であれば先方に電話もかけて、丁寧にお詫びすることが大切です。
「テレコ」の返答や返信例
食い違い、入れ違いにまつわるミスを伝えられたら、感情的にならず冷静にできることを遂行していきましょう。
不明点があったら質問して、密なコミュニケーションを図っていきます。
「承知いたしました。このようなことが二度と起こらないよう、厳重にお願いいたします」と結びます。
まとめ
「テレコ」について解説しました。
曖昧なカタカナ語を理解して、仕事力を上げていきましょう。