本記事では、「ジレンマ」の言い換え語を解説します。
「ジレンマ」とは?どんな言葉
ジレンマ(Dilemma)はラテン語で2つを意味する「di」と仮説・前提の「lemma」を合わせた言葉です。
相反する2つの意見に挟まれ、決めかねている状態を表します。
「ジレンマ」の言い換えのお勧め
ここでは「ジレンマ」の言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「板挟み」
板挟みとは、対立する2者の間に挟まれて、身動きできず結論を出すことができない状態のことです。
「板挟みでまだ答えが出せません」というふうに、ジレンマと同じように言い回すことができます。
「葛藤」
葛藤とは、相反する思考があってどちらを選ぶか迷うことです。
また人同士の対立をも意味します。
「ずっと葛藤を抱えている」のように言うことができるでしょう。
葛藤というほうが心の揺れ動きに関わる言い方です。
「両刀論法」
両刀論法とは、修辞学(弁論術)で2つの選択のどちらを選んでも不都合な結論に至るものを言い、ジレンマを原義とする言葉です。
例えば「どちらのしても両刀論法に帰結する」のように言うことができます。
しかし専門用語であるため、用いられることはほとんどない言い方です。
「ジレンマ」の類語や類義語・英語での言い換え
ここでは「ジレンマ」の類語や類義語のお勧めを詳しく紹介します。
「Conflict(コンフリクト)」
Conflictとは、対立や論争などの意味がある英単語です。
「コンフリクトの原因を探る」のようにカタカナ語として用いられています。
コンフリクトは主にビジネス用語として使われ、一般では使われるのは稀です。
「トリレンマ」
トリレンマとは、3つの歓迎されない選択肢の中から、1つを選ばなければならない窮状を表す言葉です。
「予期せずトリレンマに陥った」などと言うことができます。
ジレンマに比べると三者択一の状況は珍しく、しかも一般的な言い方ではありません。
「苦渋の決断」
苦渋の決断とは、 幾つかの選択肢がある中で、悩んだ挙げ句に苦しい決定をするという意味の言葉です。
「苦渋の決断をすることになった」のように言われるでしょう。
ジレンマを起こしたあとの結果として使われることになります。
まとめ
ジレンマとは二者択一の苦悩のことであり、言い換えには板挟みや葛藤などがあるのでした。
両刀論法やコンフリクトなど、難しい言い方を使ってみるのも妙案です。