この記事では、「ジャム」と「マーマレード」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ジャム」とは?
イチゴやブルーベリーなどの果物に砂糖を加えて、ゼリー状になるまで煮詰めた食べものです。
保存食品の一種です。
この食品に使われる果物は、イチゴ、ブルーベリー、リンゴ、アンズ、イチジク、モモ、クランベリーなどさまざまです。
果物にはペクチンが含まれており、ペクチンによって固まりゼリーのようになります。
バナナなどペクチンが少ない果物を使用する場合は、ゲル化剤を加えます。
砂糖を大量に使用することで保存性が高まっています。
砂糖は食品中の水分と結びつき、これによって自由水が減少をします。
自由水は自由に動き回ることができる水のことで、微生物はこの水を利用して繁殖します。
食品中に自由水が少なければ、微生物が利用できる水分が少なくなり、繁殖しにくくなります。
この食品はそれだけで食べることは少なく、パンに塗って食べることが多いです。
その他に、パンケーキやクッキーなどの菓子に使ったり、カレーなどに加えたりもします。
この食品は家庭で作ることができます。
作り方を簡単に説明します。
果物はリンゴやイチゴなど、酸味がありペクチンが多いものを選びます。
鍋に洗った果物を入れて砂糖を混ぜ合わせます。
しばらくすると果物から水分がしみ出してきます。
砂糖が溶けてきたら火にかけます。
焦げつかないようにかき混ぜながら、水分が減ってゼリー状になるまで加熱をします。
とろみがついたら完成です。
「ジャム」の言葉の使い方
果物に砂糖を加えて煮詰め、ゼリー状にしたものを指して使用する言葉です。
「マーマレード」とは?
柑橘類の果物を原料にし、砂糖とともに煮てゼリー状にしたもののことです。
柑橘類の果皮が認められるものをいいます。
この食品には、オレンジやミカンなどの柑橘類が使用されます。
そして、果皮が食品中に含まれています。
普段柑橘類の一番外側の皮を食べることはありませんが、この食品はよく加熱をして柔らかくなっているので食べることができます。
砂糖を使用して煮ているので、あまり酸っぱさは感じません。
パンに塗って食べることが多いですが、ケーキやクッキーなどの菓子にも使用されます。
家庭で作ることもできます。
柑橘類の皮はよく水で洗います。
鍋に水と皮を入れて沸騰させ1分ほど経ったら冷水に浸します。
これを3回繰り返し、細切りにします。
鍋に皮と実、砂糖を入れて煮詰めます。
かき回しながら加熱をし、焦げつかないようにします。
とろみがついたら完成です。
「マーマレード」の言葉の使い方
柑橘類を使用し砂糖で煮て、果皮が認められるゼリー状になった食べものを指して使用する言葉です。
「ジャム」と「マーマレード」の違い
砂糖で煮た食品という点が似ていますが、前者は柑橘類以外の果物を使用している、後者は柑橘類を使用して果皮が食品中に含まれているという違いがあります。
まとめ
それぞれ定義が異なり、使用している果物が違います。