「サザエさん時空」とは何を表す言葉なのでしょうか。
今回は、「サザエさん時空」の意味と類語について解説します。
「サザエさん時空」とは?意味
「サザエさん時空」とは、「アニメや漫画など創作された作品中において季節の変化は見られるものの年をまたいだ時間の変化は見られず同じ1年を何度も繰り返すこと」を意味する言葉です。
「サザエさん時空」の概要
国民的アニメ「サザエさん」では春に花見に出かけたり年末に年越しの準備をしたりなど季節ごとの出来事は描かれますが、カツオやワカメが進級したりタラちゃんが小学生になったりなど年数が経過する描写はありません。
このように「キャラクターが歳を取ることなく同じ1年間を繰り返し描く作品における時間描写の類型」を「サザエさん時空」といいます。
長期連載される漫画でよく見られるスタイルであり「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」など特別なストーリーがなく日常を描写する作品で広く使われている表現技法です。
「サザエさん時空」の言葉の使い方や使われ方
・『サザエさん時空では何十年たってもカツオが5年生のままだ』
・『長らくサザエさん時空だったのに突然3年経過し妹が登場した』
「サザエさん時空」の類語や言いかえ
・学校時空
「学校で流れる時間にそって作品を描くこと」を意味する言葉です。
個々のエピソードや描写は現実の時間に即していないものの全体としては1年の入学から3年の卒業まで時間の流れに沿って描かれる作品を指します。
「ドカベン」など主に高校を舞台にした漫画によく見られます。
まとめ
「サザエさん時空」は偉大なマンネリズムの結果として誕生した表現技法です。
作品内で完全に時間が流れていないわけではなくお隣さんが引っ越したり出世したりなど多少の変化が描かれることはあります。
最近はきちんと時間経過を考えて描かれる作品が増えており減少傾向にありますが、マンガやアニメを見る上で知っておきたい基礎知識のひとつです。