この記事では、「オブラートに包む」の意味を分かりやすく説明していきます。
「オブラートに包む」とは?
相手を刺激しないように、出来るだけ婉曲なものいいをすることです。
遠まわしな言い方、優しい言い方にすることを表します。
「オブラート」とは、デンプンなどから作られる半透明の薄い膜で、薬を包む為に使われています。
また、キャラメルや餅などのお菓子を包むことにも使用されます。
「オブラート」は、本来、キリスト教で使われる聖餅のことでした。
当時のオブラートは、せんべい状の硬いもので、水に浸して柔らかくしてから、薬を乗せて服用していました。
19世紀後半に日本に輸入されて、医師・小林政太郎が、柔軟オブラートを作りました。
柔軟オブラートは、1910年の日英博覧会で金牌を受賞して、好評となり世界に広まっていきました。
オブラートには、苦い薬を包んで一緒に飲むことで、薬の苦味を感じにくくする効果があります。
そのことから、「オブラートに包む」という言葉は、きつい言葉、人を強く刺激する言葉を包み、婉曲に伝えるという意味になります。
「オブラートに包む」の言葉の使い方や使われ方
「オブラートに包むような言い方」「オブラートに包んで返事をする」などと、使います。
「オブラートに包む」の例文
・『あなたの話は、過剰にオブラートに包まれていて、何を言っているのか分かりません』
・『あの医師は、診断結果をオブラートに包むということをしないので、患者はいつも絶望して帰る』
・『彼からのプロポーズをオブラートに包んだ言い方で断ったのに、何も伝わっていなかった』
まとめ
薬を服用するときにオブラートを使う人は、少なくなりましたが、「オブラートに包む」という言葉は、よく使われています。