「ウミネコ」と「カモメ」の違いとは?分かりやすく解釈

「ウミネコ」と「カモメ」の違いとは? 言葉の違い【2語】

この記事では、「ウミネコ」「カモメ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「ウミネコ」とは?

ロシア南東部や日本、中国大陸東部などで生息する「ウミネコ」は、冬季は本州北部や北海道に移動して生活するカモメ亜目の鳥で、全長44㎝から48cmに、体重は0. 5kgから0. 6kgに成長します。

頭部と羽衣は白く、背中の羽根は濃い灰色になり、尾は黒く、口ばしの先は黒と赤色の二色になります。

夏季は後頭が白、冬季は灰褐色の班紋が目立つようになるのも「ウミネコ」に見られるところです。

沿岸部の河口、干潟に生息し、餌は魚類や甲殻類、昆虫を食べるなどして生活しています。

集団繁殖地を利用して、4月から5月に2個から3個の卵を産み、雛は孵化した後は40日で巣立ちます。

「ウミネコ」の生息地として知られている場所として有名なのが三陸海岸であり、飛翔中に小魚を運ぶ姿が頻繁に目撃されています。

頭を低くして、首を伸ばすようにして空を素早く飛ぶ姿はまるでジャンボジェット機のようです。

「カモメ」とは?

鳥綱チドリ目のカモメ科である「カモメ」は、ユーラシア大陸北部からアラスカ州でつがいを作り、繁殖して、より温かい気候のアフリカ大陸の北部やアメリカ合衆国西武へと飛び、冬を乗り越えます。

全長は40㎝から46㎝、翼開張最大で125㎝まで翼を広げられる鳥なので、風に乗ることがうまい鳥でもあります。

頭部や腹面はにごりがない白で、背中は青灰色の羽毛となっています。

尾羽は白く、先端に班紋が白いのが特徴的ですが、冬季は頭部に斑点が表れ、夏季は無くなります。

生息している場所は沿岸部の干潟、河口となり、食べるものはオキアミ、魚類を好んで食べて成長します。

「ウミネコ」と同様に集団繁殖地を作り、沿岸部や草原などに巣を作り、生後3年で成鳥羽に生え換わります。

頭を高くした状態でふわりと風に乗って飛ぶ姿はとても優雅で、美しさを感じさせます。

「ウミネコ」と「カモメ」の違い

「ウミネコ」「カモメ」の違いを、分かりやすく解説します。

脚が全体的に長く、細い「ウミネコ」は口ばしの先が黒と赤の斑が出ており、背中と尾の羽の色は濃い灰色です。

目の形状は半月を逆さにしたような形であり、縁は赤く、小さな眼球は黒く、その周りは黄色という二色で、目つきが鋭いのも個性的な鳥になります。

一方の「カモメ」は、カナダ西部やアラスカ州に生息して繁殖しており、口ばし全体が黄色で斑はなく、比較的まん丸でやさしい黒目になります。

背中は薄い灰色に染まり、脚全体の色は灰褐色で少し短足であるという違いが見られます。

泣き声にも違いがある渡り鳥の「カモメ」「キュッキュー」「クゥークゥー」と鳴きますが、気に入った場所があればそこでずっと過ごす留鳥の「ウミネコ」の鳴き方は「ミャーミャー」「アーオ」と出すところがまるで猫のようであるため「海猫」と漢字で書くようになりました。

まとめ

どちらも性格は穏やかで人間に懐き、沿湾部で集団繁殖地を作って生活する鳥ですが、「ウミネコ」「カモメ」の違いを見極めるには口ばしの先の色や、背中と尾の羽根の色も多少の違いを見たり、目つきや形状、鳴き声などに違いがありますのでよく見比べてみるといいでしょう。

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