「イノセント」と「ピュア」は似たようなニュアンスで使われる言葉ですが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「イノセント」と「ピュア」の違いを分かりやすく説明していきます。
「イノセント」とは?
「イノセント」とは、「無邪気」を意味する言葉です。
心が汚れておらず生まれたときから変わりのないきれいな状態のままである様子を表します。
人の心は生まれた時が一番穢れが少なくきれいな状態で成長するにつれて世間や社会の影響を受け悪意や邪気が生まれてしまう、というのが一般的な考え方です。
生まれつきのきれいな心を保っている無邪気なさまを「イノセント」と表現します。
人の心には当然ある悪意がないきれいな状態を強調しています。
「ピュア」とは?
「ピュア」とは、「純粋」を意味する言葉です。
混じりけがなく澄んでいてきれいなさまを表します。
汚れがない清浄な状態を表す意味で使うほか、混ぜ物のない酒や不純物が混じっていない鉱物など純度100%を表す物質的な意味でも用いられる表現です。
「イノセント」と「ピュア」の違い
「イノセント」と「ピュア」の違いを、分かりやすく解説します。
「イノセント」と「ピュア」の違いは「混じっていないもの」です。
どちらも余計なものが混じっていない純粋な要素を表す言葉ですが、混じっていない余計なものか何であるかによって区別されます。
悪意や穢れなど人の心に悪い影響を及ぼす暗いものが混じっていない様子を「イノセント」といい、性質や内容にかかわらず主成分以外が混じっていない純度の高さを「ピュア」といいます。
「イノセント」は生まれたばかりに近い心の純粋さを表すのに対し「ピュア」は人の心だけでなく物質的な純粋さにも使える表現です。
「イノセント」の例文
・『イノセントな発言が目立つ』
・『イノセントな愛情』
「ピュア」の例文
・『いつまでもピュアな気持ちでいたい』
・『水と大麦だけで作られたピュアなウイスキー』
まとめ
「イノセント」と「ピュア」では純粋さの尺度が異なります。
ニュアンスは似ていますが使える対象が異なるのできちんと区別してください。