この記事では、「イコノグラフィー」と「イコノロジー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「イコノグラフィー」とは?
「イコノグラフィー」=“iconography”とは、「図像の主題や象徴を識別、比較、分類する美術史の研究方法の一種」を意味する言葉です。
かつては、ローマ時代の肖像画の主を判定する肖像学であり、18世紀以降のキリスト教美術における教義的な内容を研究する学問という括りを経て、広く美術作品の意味を研究することを指すようになりました。
“icon(イコン)”は「形」を意味するギリシャ語「エイコーン」に由来しています。
「イコノグラフィー」の使い方
「イコノグラフィー」は名詞として使われています。
「イコノロジー」とは?
「イコノロジー」=“iconology”とは、「イコノグラフィーから発展した、美術作品が持つ象徴的価値を解明する美術史の研究方法」を意味する言葉であり、「図像解釈学」とも呼ばれています。
「イコノロジー」の使い方
「イコノロジー」は名詞として使われています。
「イコノグラフィー」と「イコノロジー」の違い
「イコノグラフィー」は図像の主題や象徴を解明する美術史の研究方法の一種という意味を表し、その「イコノグラフィー」から発展させた美術史の研究方法が「イコノロジー」になります。
ちなみに、「イコノグラフィー」と「イコノロジー」は併せて「図像学」とも呼ばれています。
「イコノグラフィー」の例文
・『記事ではイコノグラフィーによる解釈が記述されていた』
「イコノロジー」の例文
・『イコノロジーは当初、多くの批判を受けたと言われている』
まとめ
・「イコノグラフィー」=“iconography”とは、「図像の主題や象徴を識別、比較、分類する美術史の研究方法の一種」を意味する言葉です。
・「イコノロジー」=“iconology”とは、「イコノグラフィーから発展した、美術作品が持つ象徴的価値を解明する美術史の研究方法」を意味する言葉であり、「図像解釈学」とも呼ばれています。
・「イコノグラフィー」は図像の主題や象徴を解明する美術史の研究方法の一種という意味を表し、その「イコノグラフィー」から発展させた美術史の研究方法が「イコノロジー」になります。