西洋野菜として知られるアーティチョークは、キク科チョウセンアザミ属の多年草で、アザミを大きくしたような姿をしています。
実際、元は野生のアザミで、古代ギリシャ時代から品種改良が繰り返され現在の姿になりました。
日本の八百屋さんなどにはまだあまり並びませんが、ヨーロッパでは一般的な春野菜です。
今回はアーティチョークの花言葉を解説します。
アーティチョークの花言葉
「警告」「傷つく心」「そばにおいて」などがあります。
アーティチョークの花言葉は、アザミと重なる部分が多くあります。
いくつかの花言葉の中には意味合いが対照的なものもあり、贈り物などでメッセージを託すには心許ないかも知れません。
花言葉を知らない人も、トゲトゲした外見から、拒絶感を受け取ってしまうかも知れません。
ですが、より詳しく花言葉を知る事で、マイナスのイメージだけではない事が分かります。
「警告」
トゲの生えた外見から連想された花言葉です。
アザミの仲間のトゲは鋭く、スコットランドでは、このトゲが外敵から国土を守ったという伝説があります。
1263年、スコットランド侵攻を目論むノルウェー軍が、奇襲の準備に斥候を送り込みました。
斥候は国内に入る事はできましたが、アザミの花を踏んで声を上げたために発見され、これによりスコットランドは奇襲を防ぐ事が出来たそうです。
贈り物にはしにくいですが、自分の家など落ち着ける場所には向くでしょう。
「傷つく心」
トゲに覆われたアーティチョークですが、そのトゲが守る内側は、柔らかです。
そのイメージから付いた花言葉です。
これも誰かに贈る言葉としては、心当たりがあっても嬉しくはありませんし、外れていたら間が抜けた感じになり、あまり適したものではありません。
「そばにおいて」
アザミと決定的に違うのが、この花言葉です。
野に咲き守りを固めた孤高の存在を強調するアザミに対して、人と共にあり改良を続けられたアーティチョークならではの、親しみやすい花言葉です。
一緒にいたいという気持ちを伝える事になり、親しさを感じる間柄なら誰にでも向く贈り物になるでしょう。
特に、事情があり離れ住む恋人などには合う花言葉です。
アーティチョークの豆知識
古代ギリシャ時代から人間のそばにいたアーティチョークは、歴史の様々な場面で姿を現します。
イタリアで本格的に栽培され、ヨーロッパ全域に広がったのは16世紀頃の事です。
フランスには、イタリアのカトリーヌ・ド・メディシスがフランス王アンリ2世に嫁いだ際に伝えられました。
当時は媚薬の一種と考えられていたため、評判は良くなかったようです。
20世紀に入ると、ニューヨーク市長が、マフィアの資金源になっているとして、アーティチョーク禁止令を出した事がありました。
ですが、アーティチョークの魅力に抗えず1週間で禁止を解いたそうです。
まとめ
アーティチョークは味も良く、姿にも面白味があります。
ドライフラワーとして飾るのも良いでしょう。
そして花言葉を知る事で、より深く楽しめます。
生活に彩りを加える花言葉を是非、心に留め置いて下さい。