「ないものねだり」とは?
ビジネスや日常生活などにおけるこのフレーズの使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「ないものねだり」とは?
このフレーズは、「無い物を欲しがること」「実現できないことを無理に望むこと」の意です。
また、「ねだる(強請る)」は難癖を付けて強引に要求してくるさま」を表わします。
よって、このフレーズの意味は、自分が持っていないものを要求することや、かなわないことを承知の上であえて要望することですが、特定の誰かに要求するわけではなく、持っていないことや実現できないことに対して文句を言うようなイメージです。
「ないものねだり」の使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズは、実現できないことを無理に望むことを意味する言いまわしです。
よって、「身長があと5センチ高ければ」というのは、すでに成長が止まった大人にとってはかなわぬ願いで、このような時に使うのが「ないものねだり」となります。
ただし、例えば婚活の条件などで夢のようなハイスペックな条件を相手に求めることも「ないものねだり」と言えなくはありません。
単なる夢と考えていればよいですが、現実に求めると失敗する確率は相当高くなり成功は覚束ないという事態になりかねませんので、現実もよく見ることが大切です。
「ないものねだり」を使った例文や文章
・『そもそも無理な望みなので、ないものねだりをしても無駄だ』
・『ないものねだりをせず、自分の適性を見極めること』
「ないものねだり」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
自分の物ではないものがよく見えて欲しくなる「隣の芝は青い」というのもこのフレーズに似た言葉です。
ただし、「隣の芝は青い」は無い物だけでなく、自分がすでに持っている場合でも他人がもっとよい物を持っていた場合に使用します。
また、無理を言って困らせるといった意味合いのある「駄々をこねる」があります。
この語句は自分の思い通りにいかないことに癇癪を起こすイメージです。
さらにかなえられるはずのない望みを抱くという意味で「水中に火を求む」という言いまわしもあります。
水の中に火は存在しないため、これは確かにかなえられません。
これ以外にも「嫉妬」や「羨望」も類語として使えますので、状況に合わせて最適なフレーズを選びましょう。
まとめ
このフレーズは、自分にないものを欲しがったり、実現不可能なことを無理に願う場合に用います。
「ないものねだり」ばかりするのではなく、このフレーズの対義語である「足るを知る」を覚えてた方が満足した日常を過ごせるでしょう。