この記事では「しない」の意味や言い換え、類語などを紹介し、分かりやすく説明していきます。
「しない」の意味
「しない」は「する」の否定形です。
「私は週に一度、仕事や家事を一切しない日を設けています」、「無理に何かをしようとしない方が、物事は案外うまくいくものです」などのように表現します。
「しない」の類語や言い換え
・『しません』
「しない」の丁寧語です。
「私はこのような面倒で複雑な作業はもう二度としません」、「私はここまでしかしませんので、後はよろしくお願いします」などのように使用することができます。
・『いたしません』
「しません」の謙譲語で、敬語表現になります。
「このご恩はけっして忘れはいたしません」、「その件につきましては、わざわざここで申し上げるようなことはいたしません」などのように用います。
・『致(いた)しかねます』
「しません」の敬語表現で、メールなどでも使用することができます。
「恐れ入りますが、この件につきましては、現時点では回答致しかねます」、「なお、一ヶ月を過ぎましたら、返金は致しかねますので、ご了承ください」などと使うことができます。
「しない」の類義語
・『やらない』
「やる」の否定形で、「しない」のくだけた表現です。
カジュアルな場面でのみ、使うことができます。
フォーマルな場面では使用しないように気をつけましょう。
「今日はやらないといけないことが山ほどある」、「私は何事もとことんやらないと気が済まない性格です」などと使われます。
・『せぬ』
「しない」の意味で、古語でも使われています。
「ものの二三分もせぬうちに、状況がガラリと変わった」、「予期せぬ事態にも対処できるように、常日頃から万全の体制を整えています」などのように用いることができます。
・『せん』
「しない」と同じ意味合いがあります。
地域によって使われている言葉でもあります。
「絶対にそのようなことはさせん」、「そんなことはせんでいいよ」などと表現します。
まとめ
今回は「しない」についてご紹介してきました。
カジュアルな場面では使えても、ビジネスなどの場面で使用できない言葉もあります。
言葉をきちんと使えるようにするためにも、丁寧語、尊敬語、謙譲語などの使い分けを覚えておくようにしたいものです。
「しない」の表現は他にもいろいろとあります。
伝える相手や場面、状況などによって使い分けていくと良いでしょう。
言葉の意味や言い換え、類語などを適切に使いながら、より豊かな国語表現の力を身に付けていきましょう。