この記事では、「ざっくばらん」の意味や類語などを分かりやすく説明していきます。
「ざっくばらん」の意味
「ざっくばらん」とは、「もったいぶらずに素直に心情を表す様子のこと」です。
「ざっく」は「粗い、大まかなこと」を表す擬態語「ざっくり」「ざっく」が変化した語、「ばらん」は「割って中身を明かすこと」を表す擬態語「ばらり」が変化した語とされています。
「心を粗く割り開いて内を明かす」「気取らない様子」という意味で使われる様になりました。
漢字で「雑苦葉乱」と書きますが、ほとんど使われることはなく、平仮名表記されることが多くなります。
「ざっくばらん」の言い換え
「ざっくばらん」の日常での言い換えは以下の通りです。
1つ目は「ぶっちゃけ」で、「心中を全て明かす」「秘密を隠すことなくさらけ出す」という意味で、「打ち明ける」の音変化です。
2つ目は「ズバリ」で「ものごとの核心を突くこと」「単刀直入に指摘すること」という意味です。
語源は「刃物で勢い良く切る様子」を表す擬音語で、ここから転じて「的確に言い当てる」「核心を突く」という意味で使われる様になりました。
3つ目は「さばさば」で「ものごとにこだわらずさっぱりしている性格」「言いたいことをはっきり言う性格」という意味です。
語源は「さわやか」という語で「さっぱりしている」という意味です。
古語では「さはやか」と表記され、「さは」を重ねて意味を強調する言葉として使われる様になりました。
「ざっくばらん」のビジネスでの言い換え
「ざっくばらん」のビジネスでの言い換えは以下の通りです。
・『単刀直入(たんとうちょくにゅう)』
「遠回しにせずすぐに本題に入ること」という意味です。
「戦場で、一人で刀を持って敵地に切り込むこと」から「直接要点を突くことのたとえ」として使われる様になりました。
・『忌憚(きたん)なく』
「言いにくい意見でも遠慮や気兼ねなく」という意味です。
「忌」は「嫌って避ける」という意味、「憚」は「気兼ねする」という意味です。
・『オープン』
「何事も隠さず開けすけな様子」という意味です。
英語の「open」が日本語化した言葉で「開く・開いた」「心を開く」という意味です。
「ざっくばらん」を使った例文
「ざっくばらん」を使った例文は以下の通りです。
・『ざっくばらんに意見を言う』
思っていることを遠慮せずに述べる様子を表します。
・『上司はざっくばらんな人だ』
上司が気取らず、親しみの湧く性格の人であることを表します。
・『彼とはざっくばらんに言い合える仲だ』
気心が知れていて、何でも気軽に話せる関係であることを表します。
まとめ
今回は「ざっくばらん」について紹介しました。
「ざっくばらん」の意味や類語を理解して、日常で使いこなせる様にしましょう。