「ご馳走になる」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「ご馳走になる」とは?
「ご馳走になる」とは、「食べ物を提供してもらう」という意味で使われている言葉です。
お菓子や果物をもらったり食事を振る舞われたり食事の代金を肩代わりしていただいたりなど、相手の負担で食べることを意味します。
一般的には食事代金を相手に支払ってもらうことの意味で使われることが多い表現ですが、お茶や茶菓子を出してもらったり手料理を振る舞われたりする行為も含みます。
元々は相手をもてなすため駆けずり回って食材を集めて作る料理のことを「御馳走」といい、特別な相手に喜んでもらうための料理を意味していましたが「ご馳走になる」はそこから転じて「料理を振る舞われる」という相手との関係性や食べ物の種類にかかわらず使われるようになった表現です。
「ご馳走になる」の使い方や使われ方、使うときの注意点
受身系の表現なので御馳走になった人、つまり食事を食べさせてもらった側の立場で使う言い方です。
代金を支払うなど食事を食べさせた側からは「ご馳走する」を使います。
「ご馳走になる」を使った例文
・『先輩にランチをご馳走になる』
・『入社祝いで高級中華を御馳走になる』
・『ご御馳走になるばかりでは心苦しいのでお礼の贈り物を渡す』
「ご馳走になる」の類語や言いかえ
食事を提供してもらうという点を強調する場合は「ふるまわれる」「食べさせてもらう」などと言いかえられます。
美味しいものや高級なものなど普段食べられないもので歓迎される場合は「もてなされる」「接待される」「饗応される」が使えます。
相手について行って食事にありつく場合は「おこぼれを頂戴する」「ご相伴に預かる」などがふさわしい表現です。
食事の代金を支払ってもらった場合は「おごってもらう」といいます。
まとめ
「ご馳走になる」は食事限定で用いられる表現です。
お茶1杯からフルコース料理まで幅広く使われる表現なので覚えておきましょう。