「ご要望にお応えできず」とは?
言葉の使い方・言い換えを徹底解釈します。
「ご要望にお応えできず」とは?
何らかの相手からの要望を断る際に用いる表現です。
「ご要望にお応えできず」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使う時の注意点
まず、きっぱりとできませんと仕事上で言える範囲は直属の上司やチームリーダーの方ぐらいでしょう。
社内の同じ事業部署ぐらいまでなら、会社によってはざっくばらんに話せる環境であれば、きっぱりと断る事ができるでしょう。
ところが、社外や上司に丁寧に断る際には、出来ませんというよりは、要望にはお答えできませんという言い方がよく使われます。
上手な断り方であり、相手に対してかどを立てない断り方なので、覚えておくと良いです。
社外との打ち合わせの様な際に、色々と相手から要望が挙がってくるのが普通です。
その様な際は、それぞれの要望に対して、逐次、「ご要望にお応えできません」を乱用するのは変なので、そういった場合は、1と3はできますが、2と4の要望は無理ですと言っても問題はありません。
具体的な例として、何かあなたにとって、大きなプロジェクトのリーダーを任せたいと上司からと言われたとします。
その際、断るのであれば、「ご要望にお応えできません」、「ご要望にお応えできず、申し訳ありません」と断るのは問題ないです。
そのプロジェクトリーダー役を受けた場合、実施計画を立てていく際にいくつもの詳細な要望が出てきます。
つまり、プロジェクト内容実施計画詰めという意味です。
その中で、明らかにできない事を受ける訳にはいきません。
また、無理な計画を立てようとしているのであれば、リーダーはOK, NGの判断を上司にすることも義務です。
その際であれば、きっぱりと、できる、できないと進言することは問題ではありません。
「ご要望にお応えできず」の正しい文章表現
「大変ありがたいお話ですが、ご要望の件にお応えできず申し訳ありません」というのが、かどの立たない表現です。
上の例では、プロジェクトリーダーに対して、自分には力不足なので断る例ですが、仕事のダブルブッキングの様な場合でも用いるができます。
この場合は自分が、相手の要望を行なう工数不足の例です。
現状、Aという会社からの仕事を抱えている最中に、別のBという会社の仕事は受けられません。
今は工数不足で受けられませんが、別の機会があれば、それはありがたい事なので、受けたいケースはよくあります。
その様な場合、「非常にありがたいのですが、今は、ご要望にお応えできず、申し訳ありません」と断れば、相手は気を悪くすることなく、別のところを探そうとなります。
同じ定形業務を行なっているのであれば、この様な断り方はないでしょうが、月や年によって、請け負う仕事が違ってくる場合、人手不足で直ぐには受けられない場合に使えます。
「ご要望にお応えできず」を使った例文
・『ご要望にお応えできず、申し訳ありません』
・『大変ありがたいお話ですが、ご要望の件にお応えできず申し訳ありません』
・『非常にありがたいのですが、今は、ご要望にお応えできず、申し訳ありません』
例文では「ご要望にお応えできず」を3種類の異なる表現で記載しました。
まとめ
ビジネスにおいて、100%理想状態で仕事を行なう事は難しく、出来ない仕事は受けない事が鉄則です。
チャレンジでやってみて失敗は、起こりえる事なので、OKかNGなのかは自分で判断して下さい。
ビジネスにおいて、上手く立ち振る舞うには、断るべきことは、上手く断る事が必要です。