この記事では、「ご報告いたします」の意味を分かりやすく説明していきます。
「ご報告いたします」とは?意味
「ご報告いたします」は、目上の人にものごとの状況や結果などの事実を伝える丁寧な表現です。
「ご報告」の「ご」は自分の動作をへりくだる接頭辞、「報告」は「ある任務を与えられた者が、その経過や結果などを述べること」という意味、「いたします」は動詞「する」の謙譲語「いたす」の連用形に丁寧語の助動詞「ます」が付いた語です。
「ご報告+いたします」で二重敬語ではと思う人もいますが、習慣として「お・ご+自分の動作+いたします」で一つの謙譲語として認められています。
このままで目上の人や社外の人に使える表現です。
なお、「報告させていただきます」と使う人もいますが、「させていただく」は「相手の許可が必要な場合」「自分のメリットになる場合」のみに使える表現です。
ほとんどの場合、「報告すること」は上記に当てはまらないので、使わない方が良いでしょう。
「ご報告いたします」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意
「ご報告いたします」が使われるのは以下の様なシーンです。
1つ目は、上司から命じられてあることを調査して結果が判明した時です。
2つ目は、ビジネスにおいて大きな変化が生じ、上司に伝えるべきと判断された時です。
3つ目は、接待や出張などで得た情報を上司に伝える時です。
「報告」はあくまで事実を伝えることを表しますので、個人的な意見や感想などは含まない様にしましょう。
「ご報告いたします」の言葉の使い方や使われ方
「ご報告いたします」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『本日の会議で決議されたことについてご報告いたします』
・『ご報告いたします、〇〇社が来月から大々的なキャンペーンを行うそうです』
・『昨日の接待で〇〇社の○○様から耳よりの情報がございましたので、ご報告いたします』
「ご報告いたします」の類語や言いかえ
「ご報告いたします」の類語や言いかえは以下の通りです。
「ご報告申し上げます」
「申し上げる」は「言う」の謙譲語という意味の他に「お・ご+自分の動作+申し上げる」で「その行為の対象を敬う」という意味になります。
「お知らせいたします」
「お知らせ」の「お」は謙譲語の接頭辞、「知らせ」は動詞「知らせる」の連用形で「相手に伝えること」という意味です。
「ご報告いたします」の英語表現
「ご報告いたします」の英語表現は以下の通りです。
“Let me inform you that~”
「~という情報を伝えさせてください」になります。
「inform」の代わりに「report」も使えます。
まとめ
今回は「ご報告いたします」について紹介しました。
ビジネスや日常で正しく使える様に覚えておきましょう。