この記事では「この方向で進めてください」について解説をします。
「この方向で進めてください」とは?意味
今示しているその方向性で物事を行ってください、という意味です。
「この」は、話し手が当面している場面や事柄を指します。
「方向」は物事の向き、進む向きをいいます。
つまり、「この方向」は今示している進む向きを指すのです。
「進め」は「進む」のことで、物事が順調に行われるという意味です。
「ください」は、ある事柄をするように相手に求める意を表します。
「この方向で進めてください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、話し手が示している方向で、聞き手に物事を進めてもらいたいときに用います。
新商品の開発のことで説明をします。
新しいお菓子を作ることになりました。
味は甘い系と辛い系のどちらかを考えています。
購入者層や販売時期などを考えて、甘い味にすることにしました。
甘い味といっても、いろいろなものがあります。
話し合った結果、チョコレートの味を採用することになりました。
甘い味でチョコレートという方向で新商品の開発をしていきます。
それを了承する言葉として「この方向で進めてください」を使用します。
すでに何かがあって「この」を使っています。
何も示すものがなく「この」という言葉は使用しません。
先の例の場合だと、甘いチョコレートの味という内容が先に出ており、それを指して「この」を使っています。
「ください」は場合によっては命令のようで相手を不快にさせます。
しかし、この場合ははっきりと「そうしてください」と伝える必要があるので、「ください」という表現を用います。
「この方向で進めてください」を使った例文
・『○○を採用しましょう。この方向で進めてください』
「この方向で進めてください」の返答や返信例
そうするようにと求められているので「わかりました」の意を伝えるとよいでしょう。
相手が示している方向の通りに物事を進めていきます。
相手が示す方向に従いたくない、何か言いたいというのであれば、伝えてみるとよいかもしれません。
「こちらの方がもっとよい」というものがあるならば、それを伝えることで物事がさらによくなると期待できます。
しかし、反発しているように受け取られかねないので、伝え方に注意が必要です。
自分を低めて表現すると、反発しているようには受け取られにくいです。
まとめ
この言葉は、話し手が示す方向で聞き手に物事を行ってもらうときに用います。
伝える通りに物事を行って欲しいときには、「ください」という表現を使用するのが適切です。
状況にあわせた伝え方をしましょう。