「お聞かせ願えますでしょうか」を解説していきます。
気になるビジネス敬語を、正しく学びましょう。
「お聞かせ願えますでしょうか」とは?
「お聞かせ願えますでしょうか」は尋ねるときの言い方です。
「お聞かせ」と「願えますでしょうか」が組み合わさっています。
「お聞かせ」は「相手が話すこと」を丁寧に述べたものです。
率直な思い、意見を知りたいという意味があります。
「お聞かせ願えますでしょうか」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「お聞かせ願えますでしょうか」は電話応対をしていて、相手の名前や住所を尋ねるときに使います。
「お客様のお名前をお聞かせ願えますでしょうか」のように用います。
また相手の真意を知りたいときにも「ご意向をお聞かせ願えますでしょうか」と言い直します。
「お聞かせ願えますでしょうか」は正しい敬語ですが、社内で使われることはなく、多くは顧客や目上の方に用います。
遠い距離がある人に使うので、正しく用いていきたいです。
「お聞かせ願えますでしょうか」を使った例文
・『お客様のご住所を、お聞かせ願えますでしょうか』
・『商品のお届け先を、お聞かせ願えますでしょうか』
・『先生のご見解を、お聞かせ願えますでしょうか』
「お聞かせ願えますでしょうか」の類語や敬語での言いかえ
「お聞かせ願えますでしょうか」の言いかえとして「お聞かせ願えますか」もあります。
「でしょうか」では、かた苦しいと感じた場合に使えます。
電話応対では「恐れ入ります。
お客様のお名前をお聞かせ願えますか」のように適用していきます。
「お聞かせ願えますでしょうか」の類似表現
「お聞かせ願えますでしょうか」とよく似た言い方に「お聞かせください」もあります。
「お聞かせ願えますでしょうか」より平易な表現なので、よりシンプルに伝えられます。
「お聞かせ願えますでしょうか」の敬語表現
さらに丁寧に伝えたいなら「お伺いしても、よろしいでしょうか」といいます。
この場合の「お伺い」とは尋ねること。
例えば電話口で「恐れ入ります。
ご用件をお伺いしてもよろしいでしょうか」のように使います。
「よろしいでしょうか」で結んでいるので、柔らかいトーンに落ち着きます。
「お聞かせ願えますでしょうか」の返答や返信例
このようなフレーズに対しては、どのような返答をすればいいでしょうか。
もし氏名を問われていたら「お世話になります。
○○会社の○○と申します」と答えます。
担当者名を聞かれていたら「○○部の○○さんはいらっしゃいますか」といいます。
慣れない電話応対は緊張するものですが、誠意をみせることで相手も快く対応してくれます。
自信をもって、対話を重ねていきましょう。
まとめ
「お聞かせ願えますでしょうか」の意味と使い方をお伝えしました。
この表現は電話対応で、先方の名前や住所を尋ねるときの言い方です。
取引先やお客様に用います。
とても丁寧な表現なので、頭に入れておきましょう。