メールで相手にお願いする時の表現には、「お含み置き下さい」というものがあります。
これは普段は使わない人も多く、使い方に気をつけたい言葉です。
どのように使って行くか、注意点はどこかなどを見ていきましょう。
「お含み置き下さい」とは?
物事の情報や知識について、相手に理解して欲しかったり、心に留めて欲しいと伝える時の表現です。
「お含み置き下さい」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
顧客や関係者に、ある情報や注意点などを強く理解しておいて欲しい状況があります。
その時に「お含み置き下さい」を用いて、それを伝えることが可能です。
これは話し言葉では使われることはほとんど無く、メールや文書の中で使われる傾向にあることに留意しておく必要があります。
使う場合は心に留めて欲しい事柄について、明確にして述べることも大切です。
目上に対しても使える表現ですが、きつい印象にもなるので、前後の表現で柔らかく述べることも必要でしょう。
またこれはミスをして謝罪をする時に使うと、失礼にあたるというので使わないようにしましょう。
「お含み置き下さい」を使った例文
・『来年より弊社は新住所に移転することも、あらかじめお含みおきください』
・『期限を過ぎてしまうとキャンセルになる点につきましては、くれぐれもお含みおきくださいませ』
「お含み置き下さい」の類語や言い替え
「お含み置きくださいますようお願い申し上げます」は、理解をしてくれるように頼む意味がある、とてもうやうやしい表現です。
「お含み置きいただきたく存じます」についても、理解して欲しいと思うことについて、敬意を持って示した言い方となります。
「お含み置きいただけると幸甚です」は、理解してもらえたら幸せでありがたいことを伝える表現です。
「ご承知おき願います」は、事情などを知ることを意味する「承知」を用いて、それを頼む言い方となります。
「ご了承ください」は、事情を理解して聞き入れてほしいとの意味です。
「頭の片隅に置いていただけますと幸いです」と言えば、心の隅に記憶してくれたら、ありがたいことを表しています。
まとめ
相手に何か理解して欲しいことを頼む時に使われるのが、「お含み置き下さい」なのでした。
これはメールや文書で使われがちであり、謝罪には使わないことなどに気をつける必要があります。
より丁寧に表すには「お含み置きいただきたく存じます」など、他の表現も考えてみましょう。