「おありだった」というビジネス用語の「意味・使い方・正しい文章表現・例文・類語や言い替え」を分かりやすく解説していきます。
「おありだった」とは?
「おありだった」とは、「あった・ありました・持っていた」の敬語表現です。
「おあり」は普段のコミュニケーションでは滅多に使わない言葉ですが、「あり(有り)」に尊敬の意味を持つ接頭語「お(御)」をつけた尊敬語となります。
「おありだった」は「あったこと」を示す過去形の敬語表現なのです。
尊敬語なので「自分が持っていたの意味」では使わず「相手が持っていたの意味」で使う敬語表現として解釈することができます。
「おありだった」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「おありだった」のビジネス用語は、「相手が時間・金銭・モノ・許認可などを持っていた場合」に使うという使い方になります。
一方で「おありだった」はビジネスメールの書き言葉として実際に使われることは少ない敬語です。
対面しての会話の話し言葉でも「お持ちでした」の表現を使うことが多いでしょう。
使うときの注意点は、「“おありだった”は間違った言い方ではないが日本語としてはやや不自然な響きがあるため、“お持ちでした”などに言い替えて使ったほうが違和感がない」ということです。
「おありだった」の正しい文章表現
「おありだった」をより自然な語感の文章表現に書き換えると、「ありました・お持ちでした・あった」になります。
「おありだった」を使った例文
・『数年前までは余剰資金がおありだった』
・『先日の会合でお時間がおありだったのであれば、お話したいことがございました』
・『お客様に不信感やご不満がおありだったのであれば、申し訳ございませんでした』
「おありだった」の類語や言い替え
「おありだった」の類語・言い替えの表現を紹介します。
・『おありでした』
・『お持ちでした』
・『お持ちでいらっしゃいました』
・『お手元にありました』
・『ありました』
・『あった』
「おありだった」を「相手が持っていた」の意味となるより自然な語感の敬語表現に言い替えると、「お持ちでした・お持ちでいらっしゃいました・おありでした」になります。
似たような意味合いを持つ類語として、「お手元にありました」も挙げられます。
丁寧語の言い替えとして「ありました」、敬語ではない常体の言い替えとして「あった」があります。
まとめ
「おありだった」というビジネス用語について詳しく解説しましたがいかがでしたか。
「おありだった」の意味・使い方・例文・類語や言い替えを調べたいときは、この記事の解説内容を参考にしてみてください。